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大切にしているのは“正解を提示しないこと”。soarライターが執筆への思いを語りました

10月1日(月)に「ライティングで大切なこととは」をテーマにsoar Facebook LIVEを開催しました!当日はsoar代表の工藤瑞穂と、soarライターのニシブマリエ八ツ本真衣の3名でたっぷりとお話しました。今回は、当日お話した内容の一部をお伝えします!

ふたりがライターを始めたキッカケは?

工藤瑞穂(以下、工藤):今回は、メディアを支えるsoarライターに取材の裏側や記事執筆への思いを聞いていきたいと思っています!はじめに、ふたりがライターを始めたきっかけを教えてもらえますか?

ニシブマリエさん(以下、ニシブさん):以前働いていた会社で広報の仕事をしていた時に、社内報を新しくつくることになりました。でも、予算が無いので「企画」「執筆」「編集」を一人ですることになって。「ライターの勉強をしよう」と勉強会に行くようになったんです。ライターって文章を書くだけじゃなくて、インタビューを通して知らない世界を覗き見ることができるんです。そういったライターの楽しさを知り、フリーランスのライターになりました。

八ツ本真衣さん(以下、八ツ本さん):社会人になって1年後ぐらいの時に、soarでライターを始めました。それまでライターの実績やキャリアがあったわけではないんですけど、コピーライターを目指していたこともあるくらい言葉が好きで。素敵な活動があるのに、「興味のある人にしか届かない」ことがもったいないなとも思っていたので、何か書くことでそういった良い活動を広めたいと感じたのがきっかけです。

soarで執筆した記事の中で、印象的だった記事は?

ニシブさん:私は「脱毛症」という自分で自分の髪の毛を抜いてしまう土屋光子さんの記事です。ご自身でたくさん悩んで、スキンヘッドにすることを選び、それを発信している方なんですね。この記事を執筆した時私はプライベートで落ち込んでいたんです。だから、自分にメッセージをもらっているような気がして、印象に残っています。

工藤:特に勇気付けられた言葉はありましたか?

ニシブさん:「自分で感じている欠点は、もしかしたら欠点じゃ無くて、自分だけの特別な強みになりうるのかもしれない」という言葉です。この記事は、今でも落ち込んだときに何度も読み返しています。お守りのような記事です。

工藤:自分で自分の記事を好きなのってすごく素敵ですね!

八ツ本さん:私は、3歳からの性教育を行っている思春期保険相談士の徳永桂子さんの記事です。性教育が自尊感情を育むもので、自分を大切にする手段になるということを伝えている方なんですが、性教育と自尊感情が私の中では結びつかなくて。自分自身の疑問から企画を作って取材に行ったので、新しく発見することが多かったです。


工藤:性教育や人との関わり、自分を大切にする方法を子どもにどう教えたらいいか悩んでいるお母さんお父さんがたくさんいて、「ヒントになった」とTwitterでコメントをくれたりしています。困っている人にヒントを提示できた素敵な記事になったなと思いますね。

ライターとして大切にしていることは?

工藤:soarだけでなく、書くときに大切にしていることはありますか?

ニシブさん:記事を書くときは、誰に何を伝えたいのかを意識するようにしているんですけど、soarだと特に「この表現は誰かを傷つけないか」ということをすごく考えます。

工藤:いろんな見方で、一度書いた記事を読んだり、あえて批判しながら読み直したりしながら、丁寧に記事を書いてますよね。あと、soarを始めたのは、過去の自分に情報を届けたいと思って始めたので、たった一人の誰かのために書いているというのはあると思いますね。

八ツ本さん:「この人の場合は、こう考えてこの選択をした。あなたの選択は、あなた自身のものだよ」と伝えたいと思っています。”こうすべき”というひとつの正解を提示しないことに気をつけて書いていますね。

工藤:メディアができることって、「こんな人もいるよ」と選択肢を可視化することかなと思っているんです。人の人生を大きく変えられるわけではないけれど、選択肢を可視化することが生きる力になると信じて活動しています。

soarでライターをしていて嬉しかったことは?

ニシブさん:soarの記事ってとても長いじゃないですか。だから、書いている時は自分と戦っている気持ちなんです(笑)。なので、記事が公開になった時に読者の方から「救われた」とか「何度も読み返しています」と反響があった時がすごく嬉しいです! 自分が書いた記事だけど、他の方が読んだ感想を見て「なるほど!」と勉強になることもあって。読者の方と意味を重ねていく感じが尊いなぁってよく思いますね。

八ツ本さん:soarの記事は、何かしら生きづらさを抱えた人が回復していくストーリーが多い。今苦しんでいる人もsoarの記事を読んで、「あの苦しみがあったから今があると言える日が、いつか来るのかも」と希望を持てるかもしれない。登場する人たちの人生が、誰かのお守りになっていると思うんですよね。私自身、soarで書くことで過去の傷ついた自分が癒されている気がして、書いていてよかったなと思います。

その他にもふたりが考えるライターの素質についてや、今後どのように活動していきたいかについても語っています!

当日、Facebook LIVEに参加してくださったからも「素敵なお話でした!今度soarのイベントにも行きます!」「迷いながらもちゃんと書いて、インターネットに載せるのだという姿勢や決意は素晴らしいですよね。励みになりました」などたくさんのコメントをいただきました!

soarはこれからもメンバーと共に、情報を必要といる人たちにしっかりと情報を届けられるよう活動していきたいと考えています。

当日の内容はこちらのリンクからご覧いただけます。ぜひご覧ください!

written by 前田彰 NPO法人soar編集部

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