誰だって助けられたいし助けたいのだと思う
東京で一人で暮らしをしているその家は家賃共益費込みで3万3千円。
風呂なし。トイレあり。六畳一間タタミの部屋でひとり英語論文とにらめっこをしてみる。給湯器がないのでお湯は出ない。台所と呼べるかどうかもわからない広さのスペース。横にちょこんとガスコンロの設置場所があるのだけれど、ぼくは甲斐甲斐しく自分をいたわって料理を作ったりなんかするような人間ではない。つまりガスの契約もしていない。
34歳にして大学院に挑戦することになったド田舎のトリマー(犬の美容師)が「岡山県」と「東