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MetaMaskに送ってしまったSolana、実は取り返せます。
オランダのRSM, Erasmus Universityを休学しながら、Skyland Venturesでアソシエイトをしているゴーマン蒼です。
4月中旬、僕は何も考えずに自分のBinance(取引高が世界トップの仮想通貨取引所) に入っていた0.74 Solana(時価総額トップ6の仮想通貨。当時のレートで0.74sol=$90くらい)をMetaMask(イーサリアム上の仮想通貨ウォレット)に送ってしまいました。送ってから約2分後、Binanceからトランズアクションが完了したという連絡があった。ウキウキしながらMetaMaskを開いてみたら。。。「コインが増えていない!?」
落ち着いて、Binance Smart Chain(イーサリアムとの互換性を有していてスマートコントラクトを利用できるBinance の独自ブロックチェーン)がMetaMaskに追加されているかなど確認して、とりあえず数分待って見ることにしました。当然、何分経ってもSolanaは現れませんでした。(現れない理由:Solanaはsolanaブロックチェーンのトークンで、MetaMaskはsolanaブロックチェーンに対応していない)
MetaMaskにSolanaを送ってしまった人は僕だけなわけがない!と思い、MetaMaskからsolanaを取り返す方法を探すためにおよそ1時間半ネット上の情報を読み漁りました。しかし、取り返せるという情報は見つからず、Redditでは、"F"というコメントばかりでした。(ネットスラングで"F"又は"F in the chat"は、「ご愁傷さまです」のような意味を持つ)
僕にとって非常に貴重な$90が消えてしまい失望していたのですが、ダメ元でMetaMaskのカスタマーサポートに連絡してみることにしました。カスタマーサポートのチャットから用件を伝えたら、直ぐにインド人っぽい人(名前から推測)と繋げてくれました。「どうせ無理だろうな〜、迷惑客だと思われているんだろうな〜」と思いながら状況を詳しく説明したら、思わぬ返事が返ってきました ー "Oh, there is a way to get your tokens back"(取り返す方法はあるよ)。これを聞いた僕は嬉しすぎて、おそらく文面でも相手にニヤニヤが伝わるくらいニヤニヤしていました。その後丁寧に教えていただき、無事MetaMaskに送ってしまったsolを取り返すことに成功しました。
それでは、前置きが長くなりましたが、取り戻す方法について説明していきたいと思います。(カスタマーサポートのチャットは当然消えてしまっているので、完璧には覚えていませんでしたが、再びsolanaをMetaMaskに送って、記憶を辿りながら、取り戻せるか試してみたら成功したので、皆さんに共有したいと思います。)
今回は、説明用ということで、Biananceから送ることができる最小額のSolana(確か0.005くらい)を送りました。手数料などが取られて最終的に送られたのは、下の写真の通り、0.0028SOL。
![](https://assets.st-note.com/img/1651763504477-tgOE2zcoR1.png)
もちろん、MetaMaskには表示されませんので、このようにMetaMaskは空っぽです。
![](https://assets.st-note.com/img/1651763733455-MzyA5pOmHC.png?width=1200)
ここからが重要な部分です。Solanaを取り戻すには以下の①~⑧を参考にしてみてください。
① cointool.appにアクセスしてください。
② 画面右上の黄色いボタンからMetaMaskを繋いでください。
![](https://assets.st-note.com/img/1651764178133-2B8RVuB14m.png?width=1200)
③サイドバーの「Tools」を選び、その中の「Chain List」を選択します。
![](https://assets.st-note.com/img/1651764438891-LNenxV6CzP.png?width=1200)
「Chainlist」を選択すると、下のような画面が表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651764553142-1z4kuI1mrP.png?width=1200)
⑤Chainlistの中から、「BSC Mainnet」を選択して、「Add to MetaMask」のボタンを押し、MetaMaskで認証します。
![](https://assets.st-note.com/img/1651764511375-BjEU4eDwYQ.png?width=1200)
⑥次にMetaMaskに行き、下の赤丸の"Import tokens"をタッチします。
![](https://assets.st-note.com/img/1651765011845-q21gmtWa8E.png?width=1200)
⑦下のスクショのように、"Custom Token"の方を選択し、"Token Contract Address"・"Token Symbol"・"Token Decimal"に下記の情報を入力して、一番下の"Add custom token"という青いボタンを押します。
(これにより、MetaMaskでsolanaが表示されるようになります。)
Token Contract Address:0x570A5D26f7765Ecb712C0924E4De545B89fD43dF
Token Symbol:SOL (自分がsolanaだとわかればokのはずです)
Token Decimal:18
(これらの情報はこちらから見つかります)
![](https://assets.st-note.com/img/1651765148140-XwWThhHeNZ.png?width=1200)
⑧⑦が上手くいけば、マジックのようにBinanceから送ったSOLがMetaMask上に表示されます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651765786219-z9jQ4rK0dv.png?width=1200)
MetaMask上に取り戻せましたが、MetaMaskにSOLがあっても正直あまり意味が無いので、ここからBinanceに送り返えしたり、他のトークンにswapすると良いと思います。
ちなみに間違って送ってしまったSolanaは、直ぐにBinanceに送り返しましたw
最後に
この経験から学んだ/感じたことは主に以下の3点です。
1. 様々なサービスを触ってみることで、記事を読むだけでは得られない知識や経験を得ることができる。この経験を通して、どのように仮想通貨が送られているのかより理解することができました。
2. 仮想通貨をどこかに送るときは、必ず少額でテストすべき。今回取り戻せたから良いが、間違ったアドレスに大金を送ってしまったら本当に取り戻せず、ガン萎えする羽目になります。
3. より多くの"一般ユーザー"にWeb3系のサービスが広がるには、サービスがよりユーザーフレンドリーにならないといけないのでは?
今回、MetaMaskにSOLを送ってしまったのは僕のミスのせいではありますが、これから仮想通貨を使って様々なサービスを使うユーザーのうち果たして何人がMetaMaskにSOLを送ってはいけないということを知っているでしょうか?知らなくても資産が消えることが無く、安心して仮想通貨を使えるようにしないとマスアダプションは難しいでしょう。「使いやすさ」と「セキュリティ」と「分散化」のどれかを向上させるとどれかが低下するというトリレンマをどうにか解決できれば、より多くの人々がブロックチェーンテクノロジーを恩恵を受けることができると思います。
最後の最後に
SolanaをMetaMaskに送らないようにしましょう。
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