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ウィスキーとおつまみ① 柿ピー

ウィスキーとおつまみの組み合わせ研究第一弾として、おつまみのド定番、柿ピーを試してみた。

これまでに数え切れないくらい、家でも外でも、ロックやハイボールと一緒に柿ピーを食べてきたが、ここであらためて正式にウィスキーと一緒に柿ピーを味わう。どこでも買えてお手頃でおいしい柿ピーに敬意を表する意味も込めて、最初の研究対象に選んだ。

合わせるウィスキーは、これまたスコッチウィスキーの中のアイラウィスキーのド定番、ラフロイグの10年。これをロックで柿ピーとの組み合わせを分析する。

合う合わないの基準は、ウィスキーとおつまみをそれぞれ別々に味わったときよりおいしいと感じるかどうかとする。

まずはピーナッツ単体から。ナッツはウィスキーのおつまみとして間違いがないし、ピーナッツはナッツではないらしいが味はナッツと言って差し支えないと思うので、クセ強めのラフロイグでも確実に合うと考えたが、予想通りおいしい。

次に柿の種単体。いつも柿の種とピーナッツを一緒にがっと食べてしまうので、意識して柿の種だけをウィスキーのおつまみとして食べたことはほとんどない気がする。いざ試してみると、柿の種の醤油の味がラフロイグのスモーキーなピート感に勝ってしまって、ラフロイグの良さが薄れてしまう。柿の種も少し苦く感じる気がする。

最後に満を持して柿の種とピーナッツを一緒に柿ピーとして食べ、ラフロイグとの相性を検証した。柿の種とピーナッツのバランスに悩んで何パターンか試したところ、柿の種とピーナッツが1:1だとピーナッツの味が強くてピーナッツ単体と同様においしいが、柿の種とピーナッツを5:1にすると柿の種の味が強くなって上記の通りラフロイグの良さが抑えられてしまう。柿の種とピーナッツを3:1にすると柿ピーとしてのバランスは最高だが、ラフロイグとの相性という点では可もなく不可もなくという感じであった。

結論として、ラフロイグと柿ピーは、それぞれ単体で味わうよりおいしくなるかという基準でいうと、あまり合わない。恐らく柿ピーは他のアイラウィスキーともそれほど合わないだろう。ピーナッツだけをつまんで食べたら合うが、それではもはや柿ピーではない。ラフロイグにはもっと合う違うおつまみがあるはずという別の実験への楽しみができたところで研究を終えた。

ウィスキーとおつまみの組み合わせ研究第一弾の結果は以上の通りとなった。それはそうと、ラフロイグなどのスモーキーなウィスキーが薬みたいな味と言われるのはもっともだと思うが、後輩が、ラフロイグはくせが強すぎて無理だから友だちと罰ゲームとして飲んでましたと話してくれたときは、さすがに切なかった。

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