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この20年で変わったこと

2000年に帰国したので、正確には23年。

以前していたバックパッカー的旅行は、もうしていないので、
旅行事情、旅行者事情がどう変化したのかは知りませんが、
何でもネットで調べられる時代なので、
長い旅行や旅行者を取り巻く状況も、
1990年代とはずいぶん変わったことでしょう。

当時、安宿へ泊まりに行くと、
旅行者達が自身の旅行から得た情報を書き残す
「情報ノート」という物があり、
それを読むことを目的に、情報ノートがある宿に泊まったり、
泊まっていなくても、遊びに行ったり、していましたが、
今は、何でもネット上にアップできるので、
わざわざ情報ノートを読みに行かなくても良いはずで、
情報ノートという物自体も、存在しているのかどうか。

当時は、情報ノートを読むか、旅行者から直接話を聞くか、
が、生きた旅行情報を知るためには必須で、
情報を得るため、人に話し掛けたり話し掛けられたり、
それがきっかけで一緒に行動したり仲良くなったり、しましたが、
今は旅行者どうしの結び付きも希薄になっているのでは、と想像します。

当時からガイドブックはありましたが、多くの国や地域をまたいで旅行する長期旅行者は、持っていないことが多かったし、
日本人旅行者の定番だった「地球の歩き方」は、
出版物なので当たり前なのですが、
情報が数年前のもので、実際に訪問した時には状況が変わっていることが多く、長期旅行者の間での評判は良くなかった。
ネットの普及やコロナで部数を減らし、会社を買収された、
と、去年だったか、テレビで見ました。
今は単なる旅行ガイドブックではなくなっていて、
世界のカレー特集とか世界のゴリラ特集などを刊行し、企画力で盛り返しているようですね。

当時から、この町へ着いたらこの宿に泊まり、あの観光地を見に行き、
と、ある程度、マニュアル的な動き、お決まりのパターン、
というのがあったのですが、ネットの発展で、その傾向はますます強まっているのでは、と思います。

当時から、決まった動きをなぞるだけ、は、つまらない、と思っていて、
時には行き当たりばったりなこともしてみたりしたのですが、
だんだんと、その余地がなくなってきているのでは、とは思います。

ただ、そんな、決まった宿へ泊まり、決まった場所を観光し、といった旅行であっても、
そこでどんな人と出会うか、どんなことが起こるか、
は、分からないわけで、こういった旅行の大きな楽しみの要素であるそれは、あまり変わっていないのかな、とも思います。

90年代当時、長い旅行中は、今、日本で何が起こっているのか、リアルタイムでは分かりませんでした。
ごくたまに、大都市へ行けば、日本の衛星放送が観られたり、日本の新聞が2、3日遅れで読めたりしますが、
あとは、日本から来たばかりの旅行者に聞く、とかぐらいしかなく。
プロ野球の優勝チームなどを知るのも何ヶ月か遅れていたし、数年ぶりに日本へ帰った後知った事件なんかもありました。

今はネットがあるので、世界中どこへ居ても、知る気さえあれば、日本で今起こっていることはすぐに知ることができます。大きな違いです。
ただ、日本の情報は知ってはいても、長い旅行を終えて帰って来た時の浦島太郎感は、
一定期間日本にいなかった、ということだけで、まだあるのではないか、
という気がします。

情報は瞬時に知ることができても、日本特有の空気感からは離れているわけで、それはいくらネットが発展しても、持ち運びは難しいと思うので。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/

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