【プロ野球】WBC戦士の帰りを待ちつつ悩ましくオープン戦を観る

僕は野球ファンなので野球を観戦することが多いが、それに限らずスポーツを観ていれば感動して“勇気をもらった”というのはそれなりによくある。
でも今回のWBCはちょっと個人的にレベルが違った。
オリンピックより、ワールドカップより感動が大きかった。

監督就任発表から大谷vsトラウトまで

ヤクルトOBでもある栗山さんが、日本ハムの監督を退任してからその動向は気になっていた。
「GetSportキャスターに戻らないかな」
なんて思いもあった。
退任からしばらくして、栗山さんが日本代表監督に就任することが発表された。
OBが代表監督になるのはヤクルトファンとして嬉しかった。
それからWBC優勝するまで約1年3ヶ月、心動かされることが数多くあった。

メンバー招集

メジャーリーガーが参戦するか・しないかで盛り上がったが、吉田選手の「メジャー挑戦も夢ですが、WBCも僕の夢なんです」という言葉が一番心に残っている。
メジャー1年目の春だから、あえて声を掛けなかった栗山監督にこう言ったそうだ。

正直、ヤクルトファンだから吉田選手を見ると2022日本シリーズでの逆転サヨナラ3ランホームランを思い出すから苦手だった…。
でも、その言葉を聞いてすっかりファンになってしまった。
マクガフ投手が打たれたあの映像、ようやく直視できるようになった。笑

名シーン挙げたら多すぎるけど他にも

ダルビッシュ投手国内組と同時に合流
ダルビッシュ塾
宇田川会
強化試合での大谷選手の2打席連続3ラン
かっぱ橋道具街でペッパーミルが激売れ
宿敵韓国との戦い
準決勝メキシコに大逆転勝ち
スター軍団アメリカに“憧れない”日本選手達

最後の一球がミットに収まったとき、何がというわけではないが「また今日から頑張ろう！」と思った。
野球の、スポーツの力を改めて思い知らされた。

3/25(土) オープン戦 ヤクルトvs日本ハム

中村・山田・村上・高橋WBC4選手はまだ出場していないが今日もオープン戦があった。
日本ハム新本拠地・エスコンフィールドでの試合だ。
行ってみたい球場。北海道だし。

先発は新外国人左腕・ピーターズ投手。
3回に先制点を許すも、5回1失点と好投。
この時期でこのピッチング、ローテーション入りは堅いと思われる。

1点をリードされた5回表、今日スタメンマスクの3年目20歳の内山選手のソロホームランで同点に追いつく。
続く6回、5年目・22歳またも若手の濱田選手に1発が飛び出し1点リードとなる。

ピーターズ投手から成田→木澤→星とつなぎ最後は田口投手で締め1点差を守り切った。

ヤクルト ２ − １ 日本ハム

勝利投手　ピーターズ　１勝０敗０S
セーブ　　田口麗斗　１勝０敗２S
本塁打　　内山壮真　3号（5回表ソロ）
　　　　　濱田太貴　2号（6回表ソロ）

大西・木澤・星投手の安定のブルペン陣。
マクガフ投手離脱で守護神をどうするか悩みどころだが、田口投手が2セーブ目。
濱田・内山・赤羽、ヤングスワローズ3人が2安打。
ロースコア1点差の完勝！と喜びたいところだが、1つ不安というかモヤモヤすることがある…。

中村選手が帰ってきたらどうするのだろう？
今日同点ホームランを打った内山選手はキャッチャーだ。
中村選手とポジションが被る…。

WBC決勝戦最後の一球。
既に伝説となっているあのスライダーを受けたのは中村選手だ。
世界一を決める大会で、優勝を決めた最後の試合にスタメン出場、大谷投手とぶっつけ本番でバッテリーを組みウィニングボールをキャッチした。
胴上げ捕手だ。ということは、現状では世界一のキャッチャーと言ってもそれほど言い過ぎではないだろう。

仮の話、昨シーズンと似た感じで中村・内山両捕手を併用とする。
内山選手がキャッチャーで出場。
打たれたとする。
ベンチには“世界一”の中村選手がいる。
こんなシーンを想像すると誰が何を言われるか心配でならない。

内山選手は打撃力が魅力だから、レフトを守らせてみたり指名打者で出場したり、いろいろ試してはいる。
でも、外野手としての起用には賛否両論ある。
DHが使える交流戦ならそれほど悩むこともないが、年間18試合しかない。

悩み考える、これぞ球春

いい選手が2人いて、どちらを使うか悩ましい…なんて贅沢なことではある。
外野のポジション争いも白熱してるし、新守護神どうするか？なんてファン同士で討論するのは面白い。
「三連覇を目指せるチームになった」と贅沢な悩みを噛み締めればいいのか…。

ヤクルトは捕手・外野手のみならず代打・指名打者争いも熱いのだが、大谷選手はWBCで投手のみならずDHでもベストナインに選ばれていた。
凄すぎると、格好いいを超越してちょっと引いてしまうときがある。
言うまでもなくいい意味で。笑

アメリカ人記者が大谷選手にこんな質問をしたという。
「どこの惑星からきたの？」

それを聞き、また想像してしまう。
“惑星ベースボール”で生まれ、野球力強化の使命を受け地球に飛ばされたある男の物語。

「DH解除」なんて言葉、初めて聞いたよ。