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【ライブメモ】tacica猪狩翔一『単独飛行vol.3 中国地方編』 at 2024.03.03 城下公会堂(岡山)

「猪狩翔一 oneman live “単独飛行vol.3” 中国地方編 day2」
2024年3月3日(日)@城下公会堂(岡山)
17時半開場/18時開演
※チケットソールドアウト


セットリスト

01. wondermole(2012年『newsong e.p.』)
02. ぼくら(2023年miniAL『YUGE』)
03. デッドエンド(2022年AL『singularity』)
04. ゼンマイ(2008年『parallel park』)
05. ordinary day(2018年Sg)
06. ハイライト(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
07. 夢中 ※彼奴の背を押す強い風が〜
08. 荒野を行く(2023年miniAL『YUGE』)
09. ネバーランド ※僕が今日の日を忘れなくても〜
10. 物云わぬ物怪 ※もう瀕死の太陽からあと何を貰おうと〜
11. 大陸(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)
12. 不死身のうた(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
13. ダンス(2022年AL『singularity』)
en. Silent Frog(2008年『parallel park』)

17:59に猪狩さんが後ろから登場。本編は19:35、アンコール含めて終わったのが19:45。day1は全15曲だったので、ほんとうにホワイトランドは特別に披露したっぽい。

会場のことなど

岡山駅から徒歩で会場へ。ずーっとまっすぐ歩いて20分かからないくらいの距離。

開場時間前に整列するとアナウンスがあったものの、一向にスタッフさんが整理してくれず、整理番号の目印もないまま、ゼロから「お客さま同士で番号を確認しあって整列を」というタイプでみんな戸惑っていた。電話で予約した人は整理番号すらわからず、そのあたりのアナウンスもふわっとしていてややザワザワしていたものの、どうにか鹿の仔たちが自主的に声掛けあって整列した。

キャパは60人ほどだったよう。店内に入ると突き当たりにステージがあって、4席・通路・2席みたいなかたちで椅子が並べられていて、下北沢440っぽい雰囲気のハコ。

本日のおすすめのノンアルコールドリンクに「晴れの国 岡山の青空ソーダ」というものがあったのでそれにした。ブルーハワイっぽいきれいなブルーでうきうきした。

感想など

開演時間になると、後ろの入り口から猪狩さんが入場。服装は、たぬきちパーカー、デニム、ニューバランス、メガネ。

今回の単独飛行は「岡山と広島で2daysやったら面白いんじゃね?」が発端で、hoshiotoのオーガナイザーにおすすめのライブハウスを相談したところ3秒後に返信があって(ほんとうにそれくらい速かったらしい)、それが今回のヲルガン座と城下公会堂だったという。(ちなみに、hoshiotoは出ないらしいヨ……!)

セットリストは、半分以上が昨日とは異なる曲。ライブに行く前は、日替わりが何曲かあったら良いな〜くらいの気持ちでいたので、ここまで変えてくるとは嬉しい誤算。“弾き語りライブ”が濃縮された2daysだった。

昨日は聴けなかったデッドエンドにテンションがあがった。出だしの〈争い事や〜〉が始まった瞬間に、スッと背筋がのびる。個人的に思い入れが強い曲のひとつなので、集中して噛み締めるように聴きがち。

この二日間の中でも特にハイライトが抜群に良くて、ストーリーを語り聞かせるような、朗読するような歌い方で、じわりじわりと、染み込んできた。何度も聞いている曲なのに初めて聴いたときのような新鮮さ、衝撃があった。やっぱりナマはすごい。

それから、不死身のうたのハープっぽい音色が素敵。全編を通して展開がある曲で、弾き語りで初めて聴いたころから好き。原曲と弾き語りでもっともアレンジがちがう曲なのでは。

物云わぬ物怪がやっぱり好き。しみる。

怖い話のYouTubeを見ているという猪狩さん。ホテルで見ると怖くなって寝れなくなるのはわかっているのに、見ちゃう。

最近ベーグルが好きで、小麦粉を断つ(グルテンフリー)と花粉症が治る!?とか言われているけど、「断てるわけがない」といった話。

深大寺が好きで、ここ数年、鹿の仔の幸先詣で行っているけど、わりと頻繁に行っているそう。厄年のお祓いは、役者だと「“役”を祓ってしまう」からしないほうがいいとか(「漢字違うじゃんねえ!」という猪狩さんらしいつっこみも)いろいろあるよね、と言いつつ、その深大寺で厄払いをしてきたそう。近くのカフェで、ママ友会をやっている隣で猪狩さんと友人の男性二人でモンブランを食べて、なんとなく居心地がわるかったエピソード。

前日の広島とはまた違った設備環境で、スピーカーのパワーもあったのか、まさに猪狩さんの歌声と演奏を浴びる感覚で聴けて最高だった。

ワンマン弾き語りを2daysで楽しめるなんて、とっても贅沢だ。東京からだとなかなか距離のある遠征だけれど、そのぶん旅気分も味わえる。次の単独飛行はいつ頃になるのだろう、そしてどの地が選ばれるのだろう。そういったことも含めて楽しみ。

大忙しの旅程だったため岡山観光はゼロ。駅前にいる遠くを見渡す太郎さん。


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