【 ネ タ バ レ 】【ライブメモ】tacica TOUR 2022 "singularity" at 2022.07.10 柏 PALOOZA
tacica TOUR 2022 "singularity"
2022年7月10日(日)@柏PALOOZA
開場16:45/開演17:30
サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹
会場周辺について
ツアー初日。柏PALOOZAは昨年のaranami tour以来、二度目。新譜『singularity』のCDが発売されるとあって、グッズの先行販売はそれなりの列ができていた。早々に黒のTシャツSサイズや、真鍮のキーホルダーの先行販売分が終了したようだった。なるやんさん一馬力で、休む間もなく大変そうだった。
クローク(500円)は16:15から2F受付にて。入り口付近にもコインロッカー(300円)があり、開場前にも利用可能だった。柏駅周辺にもたくさんあって、こんなサイトも。有り難い。
当日券があったようだけど、後ろまでみっちり入っていた。検温、手消毒。ドリンク代600円。立ち位置指定。
以下、ネタバレ
↓
セットリスト ※ネタバレ
01. Dignity(2022年『singularity』)
02. 冒険衝動(2020年Sg)
03. BROWN(2022年『singularity』)
04. 群青(2017年miniAL『新しい森』)
05. 掟と礎(2011年AL『sheeptown ALASCA』)
06. space folk(2022年『singularity』)
07. デッドエンド(2022年『singularity』)
08.クローバー(2007年 miniAL『Human Orchestra』)
09. アロン(2022年『singularity』)
10. 某鬣犬(2009年 AL『jacaranda』)
11. GLOW(2022年『singularity』)
12. バク(2008年AL『parallel park』)
13. アシュレー(2007年 miniAL『Human Orchestra』)
14. ねじろ(2021年配信)
15. 人間賛歌(2022年『singularity』)
en01) ダンス(2022年『singularity』)
en02)アースコード(2008年『黄色いカラスe.p.』)
感想など
猪狩さんは黒のTシャツ(ニールヤング)、黒のゆったりパンツ(リネンぽくてほんのり透けてた)、白のコンバース。小西さんはグレーのキャップ、黒のTシャツ、デニム、ブーツ。
17:30オンタイムで始まり、本編は18:54まで。アンコール含めてすべて終わったのが19:13の2時間弱。
Dignityのイントロのピアノとともに入場し、そのままDignityを演奏。この始まり方、むちゃくちゃかっこいい。青白い照明で幻想的だった。BROWNの最後、スティック置くところまではやらなかった。3曲目まではアルバム通り。再現ツアーなのか!?と思いきや、4曲目で群青。久々では!!
デッドエンドは特に全集中で聴いてしまう。
アロンの時だけ小西さんは別のベースに変えていた。珍しい。アロンは激ムズ曲なのでは!?と改めて思って、なんて変態的な曲!と改めて思った(褒めてる)。ドラムが忙しそうだった。
GLOW、めちゃめちゃよかった。SEも多く使ってたからこのツアー以外ではなかなか聴けない曲になりそう(憶測)。猪狩さんはまさかのアコギだった。こういうtacicaも好きなのだ。そう、今回のライブではアコギがいつも以上に活躍していた。
ねじろはすっかりスケール感のある曲になってて、アースコードっぽい立ち位置。
セトリを見渡すと初期の曲が多かった印象で、自主レーベルから発売される初のアルバムということもあって初心を思い出すという意味があるのか、クローバー、アシュレー、バクといった選曲。そうしたなかで、群青と掟と礎は異色な感じがした。掟と礎に関しては去年のaranami tourでも歌っているので、今のこの世界の状況に対する何かしらの想いが込められているんだろうか。
アルバム『singularity』からはstars以外はすべて演奏した。starsは特殊な曲だしBillboardで歌ったので今回は歌わないだろうなぁ、、とは予想していた。残念。
MCで、オリジナルアルバムを引っ提げたツアーは5年ぶりかもと小西さん。
グッズ紹介後に猪狩さんが、「改めて、CDってTシャツよりも安いんだ」と、ふとこぼしていた。とはいえ「純粋に聴いてもらってほしいんだけど」とエクスキューズはしていたけれど。でもだからこそ、「自分たちの手でちゃんと届けることをやらないとCDがなくなってしまう」と切に言っていて、配信もするけどフィジカルにこだわる気持ちがとても強く感じられた。かつて小室哲哉氏が「サブスクの普及によって、音楽は水よりも安くなった」と言っていたのと同じだ。
猪狩さんが、「こと自分たちのことになると抗いたくて。……何に抗ってるのかわからないけど。究極、生きていればいいかなと思ってます!今日ライブに来て、次は10年後でもいいかな…と思えばそれでいいし、やば、次の仙台行きたい!と思えば来ればいいし」と言っていたのが強く心に残った。こういうtacicaの、猪狩さんのスタンスが好きだと思う。
終演後、なんと物販に猪狩さんも立っていたという情報をTwitterで見かけた。今回のアルバムの流通を全国販売にしなくてあえて会場限定にしたと言っていたとおり、自分の手で届けていきたいということの表れなのだろう。
新幹線でおいしいビールが飲みたい!