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きっかけは、ドングリFM。ドングリドリブンな2022年を振り返る

ポッドキャスト番組「ドングリFM」を習慣的に聞くようになって早3年以上。番組内で紹介されたものをサッと試してみることは、日常でごくありふれたこと。ドングリFMはもうすっかり、気の置けない友人のポジションになっている。

というわけで、2022年にドングリFMをきっかけにやってみたことを振り返ってみる。



(……と、このnoteを書き始めたときには、おすすめされて観た映像作品が多くなるだろうと思っていたんだけれど、よくよく今年を振り返ってみると、決してそんなことはなかった──)

①大作ものも、ミニシアター系も。

作品の規模によらず、幅広く紹介してくれるのがドングリFMのいいところ。Netflix配信作品のおすすめも多いけれど、劇場公開作品のほうが公開期間が限られているので、よし、観に行ってみよう!と思うことが多い。

映画『フレンチ・ディスパッチ』

「セトウツミとかオッドタクシーが好きであれば、絶対好きだ」とnarumiさんが強くおすすめしていた作品。この放送回を公開収録(*1)した翌日、すぐ観に行った。ドングリドリブン。

絵づくりがきれいで、ウィットに富んだ笑いや世界観が好きだった。こういう公開規模の小さい作品って、誰かに勧められないと観るきっかけがないので良い作品に出会えてよかった。

(*1) ドングリFMは裏ドンメンバー限定で、収録の模様をオンラインで生配信している。


映画『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

「ドングリファミリーもコメントを寄せていると話題」と、なつめぐさんおすすめの作品。タイムループものってだけで観たくなるというのは完全に同意で、さらに舞台が広告業界という点においても観ざるを得なかった。言うなれば、サマータイムマシン・ブルースの社畜版。

なつめぐさんの言うように現代劇だから複雑な前提を理解するといった作業が不要で、すぐに物語に入り込めるのがいい。ワンシチュエーションものなので、演劇化しても良さそう。


映画『すずめの戸締り』

もともと観に行くつもりだったけど「なつめさんを真っ先に思い出したシーンがあった」とnarumiさんが言っていたので、急かされたかたちで映画館に駆け込んだ。ドングリドリブン。

物語のディテールで気になるところはあったものの、話の展開と納め方が見事でトータル的に好きな作品だった。有名作品のオマージュもたくさん散りばめられており(それこそnarumiさんがなつめぐさんを思い出したシーンもきっとそう)、自分含むおじさんたちはニヤニヤしてしまう。その反面、恋愛要素はNot for meなのであった……。


②リアルnarumiさん、なつめぐさんを目撃

この2年ほどはリアルイベントの開催が難しかったけれど、徐々に復活の兆しが見えてきた今年。春と秋の2回行われたポッドキャストのイベントに、narumiさんが出るということでふらっと行ってみた。ドングリドリブン。

イベント『ポッドキャストウィークエンド』

初回は3月12日、突き抜けるほどの青空が広がる快晴の日に開催。narumiさんがゆとたわ×ゆる言語学ラジオのトークセッションの進行役として登壇。その模様をたけもと農場の青いTシャツを着て客席から見守る野生のなつめぐさんも発見。

第2回目は10月1日に開催。この日もとてもよく晴れていてイベント日和だった。narumiさんが農系ポッドキャストのトークショーにゲスト出演。ゆとたわのおふたりの“マネージャー”として会場を闊歩するなつめぐさんの姿も見かけた。

ドングリFMのお二人の実物が見れた貴重な機会だったし、両日とも想像以上の人出で、ポッドキャストがじわじわ世の中に浸透していることが垣間見れたイベントだった。

裏ドンファミリー・BRINGBACKさんのイチゴ『越後姫』を購入


③ひとり居酒屋デビュー

2022年を振り返ってみると「ひとりで居酒屋に入れるようになったこと」が、自分にとって小さくないトピックのひとつだ。

そのすべての始まりは「蕎麦前」だったように思う。

飲み方 「蕎麦前」

蕎麦屋で蕎麦を食べる前に、おつまみとお酒で一杯やるという「蕎麦前」という飲み方。「休日に昼からちょっと飲みたいときにちょうどいい」とnarumiさんが言っていたので試してみた。なんといっても居酒屋にひとりで入るより断然、ハードルが低い。ひとり飲みの最初の一歩に最適。蕎麦前用のメニューを用意しているところもあり、店ごとに凝ったメニューがあるのも楽しい。

だけれど、3軒のほどの蕎麦屋で試したものの、未だしっくりくるお店に出会えていない。店が混雑していてゆっくりできなかったり、会計が思いのほか高くなってしまったり……。初老くらいの人がこなれた所作で蕎麦前を楽しんでいる姿を目にしたので、そんなふうになれるよう来年も開拓を続けたい。

出汁巻たまごを頼みがち。だから総額高くなりがち。


焼きとん屋『四文屋』

そうした蕎麦前を経て出会えたのが、「四文屋」である。

ドングリFMで紹介されているのを聞いたあと、街をフラフラ歩いているときにたまたま発見。裏ドンコミュニティのSlackに投稿するネタにもなるし!と勇気を出して入ってみたのが8月のこと。ドングリドリブン。

Twitterで四文屋にいることをつぶやくと、「レバごま塩と手羽ねぎとキャベツみそも頼んでみてください」とnarumiさんから速攻でリプが飛んできたので、すぐさま注文(レバーは苦手なので除外)。

手羽ネギがとにかく絶品で、今では行くたびに真っ先に2本注文してしまうほどお気に入りの一品だし、キャベツみそはマヨネーズと絡み合うのが新鮮、かつ箸休めにもなる(食べ応えのあるキャベツは脂っこいものを食べている罪悪感を帳消しにもしてくれる)。

さらに、これがきっかけで、裏ドンメンバーの方とプチオフ会も敢行。narumiさんのブログを参考に注文してみよう!なんてことをして四文屋をたっぷり楽しんだ。

店舗によって異なるかもしれないが、四文屋は男女問わずひとり客が多くて入りやすいし、店員さんの接客がドライなのも、逆に身構えなくていい気楽さがある。ひとりで1.5時間くらい飲んで3000円ほどという安さも魅力的。妙な居心地の良さがあるから、“サクッとゴハンを済ます”なんてことはできず、ひとり飲みをまったり楽しんでしまうことも少なくない。

こうした四文屋での経験に味をしめて、立ち食い寿司、プロントの居酒屋版「キッサカバ」、串揚げ屋、焼き鳥屋、おでん屋などなど、いろんなお店にひとりで入れるようになった。

ひとり飲みができるようになって、世界とは言わないまでも、あたりまえにある「日常」が広がっていくのがとても楽しい。

板前さんが目の前で握ってくれる『立ち寿司横丁』
プロントの居酒屋形態『キッサカバ』
ドリンクはやや高めだけれど『串カツあらた』
おでん×日本酒は至高。

……そして、

なにを隠そうこのnoteも、四文屋で一杯やりながら仕上げた。しっかり手羽ねぎを2本注文して。

2022年のドングリドリブン第1位は、気軽に行けるドングリFMの聖地・四文屋で間違いない。

四文屋に行ったら、まず「手羽ねぎ」を食べよう


このエントリーは、ドングリFMリスナーの「Advent Calendar 2022」という企画の18日目の記事です。

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