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【ライブメモ】tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers” at 2022.02.06 心斎橋Music Club JANUS

tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers”
2022年2月6日(日)@ 心斎橋Music Club JANUS
開場16:45/開演17:30

サポートミュージシャン
Drum : 中畑大樹

〈tacica BEST ALBUM TOUR 2022 “dear, deers”〉ツアー日程
01. 1月23日(日)京都 磔磔
02. 1月29日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!
03. 2月5日(土)名古屋Electric Lady Land
04. 2月6日(日)心斎橋Music Club JANUS
05. 2月20日(日)東京キネマ倶楽部

会場周辺について

名古屋から大阪へ新幹線で移動。依然として雪の影響が続いていて、新幹線は遅延していた。名古屋〜京都間で雪がすごいということで、うっすら白くなっていた街並みから、いくつかトンネルを抜けると突如として雪景色になり、積雪量も50cmくらいのやばい感じの雪だった。その景色がしばらく続き、またいくつかトンネルを抜けると今度は雪がまったく降っておらず普通の街並みが広がり始め、約30分遅れで新大阪に到着。局地的な豪雪。地形とかに思いを馳せる。

ライブハウスの最寄駅は心斎橋。東京でいうところの銀座周辺ぽいイメージかと思いきや、一本道を入ると歌舞伎町的な雰囲気が広がっていた。駅からは徒歩で10分かからないほどの距離。

今回初めて訪れる会場。tacicaとしても初めてだったとのこと(aranami tourで来るはずだったけど中止になってしまった)。エスカレーターで5Fへ。大中小のコインロッカーがあった。

階段でざっくり待機し、順次呼び出し。ドリンク代¥600、検温、手消毒、位置指定(マークにつま先を合わせる)。会場の内装はほんのりと東京キネマ倶楽部を思わせるものがありいい雰囲気だった。

セットリスト

  1. HERO(2007年)

  2. 黄色いカラス(2008年)
     

  3. 人鳥哀歌(2009年)

  4. 命の更新(2011年)

  5. newsong(2012年)
     

  6. ハイライト(2011年)

  7. 神様の椅子(2010年)

  8. 発熱(2016年)
    〜グッズ紹介〜

  9. HALO(2013年)

  10. LEO(2014年)

  11. 煌々(2018年)

  12. aranami(2020年)
     

  13. ordinary day(2018年)

  14. メトロ(2009年)

  15. アースコード(2008年)
     

  16. dear, deer(2021年)

  17. en) DAN(2013年AL『HOMELAND 11 blues』)

昨日の名古屋公演と同じ。17:33開演、19:13本編終了、19:23ライブ終了。数分の誤差はあれど、基本的にどの公演もタイムスケジュールがほぼ変わらないのがすごい。

感想など

猪狩さんは、京都・新横浜と同じ黒Tシャツ、黒のパンツ、白のコンバース。小西さんは黒めのロンTに黒のTシャツ重ね着、ベージュのパンツ、ブーツ、キャップ。

色合いのせいなのか、照明がかわいらしい感じの演出。黄色いカラスのイントロで、上手と下手の足元に置かれた白い照明によって、下から当てられるのが珍しくてかっこよかった。発熱のイントロがすごい。職人技。ギュッと集中力が研ぎ澄まされて奏でられるメロディがすごい。

煌々がめちゃくちゃ刺さった今日だった。会場の一体感も凄まじかったように感じた。aranami、昨日は「叩いても」→「はしゃいでも」と歌っていたように聞こえたけど、今日は叩いても、だった。

ordinary dayを歌う前のMCで、猪狩さんの瞳が微かに光っていたように見えた。当たり前にあるものは当たり前じゃないこと。たぬきちの話、いま当たり前にある日常を大切にしていることを伝えたかったんだと思う。「この15年、環境が変わって、みんなもそうだと思うんだけど、家族ができたり、勤め先が変わったり。ベストアルバムに収録されている曲は、当時聴いていた時と今聴くのとでは違って聞こえると思うけど、その時その時で響いてくれたらいいなと思います」と言って始まったordinary day。どの公演でも今のこの状況で聞くと、いっそう特別に感じる。

今回のツアーで改めてアースコードが好きになった。このスケール感はdear, deerにも通じると思った。アウトロが最高すぎる。ずっと聴いていたい。そしてそのdear, deerは、イントロのベースがめちゃんこカッコイイことにこのツアーで気付いた。やさしく温かく刻まれるビートは、小西さんの包容力に他ならないと思う。

アンコールは名古屋と同じくDAN。めっちゃよかった。この曲はライブがビシッと締まる。(黒のグレッチ、裏側は木の色なんですね)

MCなど

小西さんのグッズ紹介、「保温アルミシート」の名称が出てこなくて中畑さんに助けを求める。で、わちゃわちゃしている時に、すかさず猪狩さんが「ドラム、中畑大樹!」と紹介を挟むというSっ気に沸いた。

猪狩さん、ゾンビのドラマにハマっているらしく、「最近のゾンビは昼間でも大丈夫だから、怖いんだよ」と。今回のグッズのエマージェンシーボトルが役に立つと言っていた。けど、懐中電灯の電池は別売なので要注意とのこと。

猪狩さんが小西さんに「15年もやっていて、俺のこときらいでしょ」と投げかけると、小西さんは不死身のうたの歌詞を引用して、「〈好き 嫌いのもっと向こう〉なんじゃない」と返していて、愛が深かった。咄嗟にフレーズが出てきたのもお見事だし、猪狩さんも照れ隠しでわちゃわちゃ返していて、とても温かい空気が流れていた。いいバンドだ。


いつもは大阪→名古屋なのに今回は名古屋→大阪だったので、帰り道がなんだか不思議な感じ。帰りの新幹線でTwitterを眺めながらライブを振り返っていたけど、そもそも10年ほど前にtacicaのライブを初めて見た時に、CD音源がそのまま再現されていてすげぇ!っていう感想を持って、それだけじゃなく、CDで聴いていたものから奥行きや輪郭がくっきりと表われて圧倒的な迫力で迫ってきてすげぇってなって、そんな感覚をこのツアーでは改めて感じていて、だから何度もライブに足を運んでしまうんだと思った。飽きるとか、そんなのあるわけない。


新幹線でおいしいビールが飲みたい!