ショート・ショートの話(余命3000文字)

読書ノート No.9
『余命3000文字』
著者:村崎羯諦
出版社:小学館
読了日:8月

ショートショートを初めて読んだのはいつだっただろう。ショートショートの神様とも呼ばれる星新一さんを中心に、気付いたら何冊か読んでいた感じ。初めて手に取ったのがおそらく『ボッコちゃん』だったことは覚えていて、今も本棚にある…と思ったが見当たらない。誰かに貸したんだっけ。

少ない文字数、短い文章の中でどう話を広げ、まとめるか。如何に無駄なくそれをこなすか。その辺をショートショートから学び、自分の創作にも活かした。高校時代作っていたラジオドラマがそれで、尺が短い、音しか情報がないという制限の中、如何に効率よく説明をして物語を進めるかに躍起になっていた。もう5、6年も前になる昔話。

村崎羯諦さん、とスマホで打つのは不可能に近いので、ネットのテキストをコピペして凌いでいる。もしこの方を知らなくてなんて読むのか気になる方はこのテキストをコピペして調べてくれたらいい。小説家になろうで活躍されていて、もう何冊か本(この本も含め全て短編集)が出ている。同じ短編小説でも角度というかジャンルがかなり豊富なのと、純文学寄りの凝った表現が散りばめられているのが気に入った。

忙しいときでも短編小説、ショートショートなら読める。そういえば短編小説とショートショートって何が違うんだっけ。一度調べた気がするけど忘れてしまった。いずれにせよ、さっと読める類の未読の本を手元に一冊はストックしておくのが、読書が細々とでも続くコツの一つなのかなと思う。

じゃあ今手元にそんな本があるのかというと残念ながら持ち合わせてない。また買い足そうと思う。最近図書カードをもらう機会が何度かあって懐が温かいし、明日にでも買ってみようかな。

想い人のかすかな残り香と思い出を糧にして、恋心は金持ちの家の猫のように太っていく。

焼き殺せよ、恋心(余命3000文字)

嫌な目にいっぱいあって、だけど自分も同じくらい誰かに嫌なことをしてて、だけどそのことについては見て見ぬ振りをしてる。

おはよう、ジョン・レノン(余命3000文字)

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