33歳の派遣社員の私

生まれた場所は北海道。
18歳までそこに住んでいた。
北海道のとある街で生まれた私は高校卒業と同時に上京。
上京と言っても「神奈川」だ。
北海道に住んでいた自分にとって、東京も神奈川も埼玉も千葉も「大都会」
東京人は「神奈川と一緒にするんじゃないよ」って思うかも。

大学になんとなく通って、何一つ資格を取る事もせず卒業。
なんとなく会社に就職したけど、なんとなくつまらなくて、なんとなく退職。
25歳から今までずっと派遣社員で生活をしている。

今の派遣先はそれこそ本物の「都内」にある外資系企業。
時給は1650円。
わたし的にはかなり高時給だ。
9時から18時まで。
8時間勤務。
家賃を考えるときついけど、なんとかギリギリ生活ができている。

毎日同じ生活。
月〜金までは朝6時に起きて、7時半に家を出る。
帰宅は19時過ぎ。
土日は8時頃起床。
ダラダラと布団の中でネットを見る。
10時頃から活動。洗濯したり買い出しをしたり。
給料が出た最初の土曜日の朝はちょっとリッチにコメダ珈琲でモーニング、、、書いてて虚しい。

先日ふとスマホで
「昔好きだった男性」の名前を検索してみた。

なんとかなり出世していた。
大手企業に入り、今はシカゴに住んでいるではないか!!
いや、シカゴで私と同じ派遣社員かもしれない。
ギリギリの生活かもしれない。
でもシカゴだ。
アメリカのシカゴで何やら充実しているじゃないか。
Facebookを見て虚しくなってしまった。
あんな田舎出身者がシカゴ在住になるなんてなぁ、、、人生ってわからない。
確かに彼は頭が良くて、東大に行くなんて夢を持っていたっけ。

虚しい気持ちのまま、残ったご飯でチャーハンを作ろう。
そしてまた明日から仕事をやらなければいけない。
自分の生活のために、、、。

そんな平凡以下の私がなんと本気で人を好きになってしまった。
恥ずかしながら私は今まで男性と付き合った事がない。
人を好きになった事はある。
シカゴ在住の男、大学生の時に同じバイト先だった男性。
そう。
記憶にあるのはこの二人。
信じられないほど、もてないと言うか冴えない人生だ。
大学の時は確かバレンタインデーにチョコレートをあげた事があった気がする。
あった気がするから、なかったかもしれない。
もちろんホワイトデーにはお返しはなかった気がするから、あったかもしれない(笑)
本当に記憶の中に残っていないのだ。
何せ、10年以上も前の事。
はっきりくっきりと覚えていた方が気持ちが悪いではないか。

読んでわかる通り、私は男性と付き合った事がない。
だから何かをした事もない。
これだけは断言できるのがなんとも情けない。

派遣先に一人とてつもなくかっこいい人が入ってきた。
東北地方からの移動らしい。
同じ派遣仲間の「エビさん」に「あの人わりとかっこいい方ですよね」と言ったら(かっこいいよね?と聞くと=好きなのがバレるので控えめに言う)

「えっ?そう?私はタイプじゃないです」と言ってきた。
そうか、タイプじゃないのか。
では一応ライバルは居ないって事でいいのかな?と自分に言い聞かせる。 
もちろんエビさんには「でもなんか使えない感じかもね」と私は好きじゃないよ!むしろ嫌いよ!を軽くアピールする事を忘れるべからず。

なんとなく明日から仕事に行くのが楽しみになった。

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