見出し画像

6月の岡田監督は?

岡田監督がどうもおかしい。
2024年5月の半ば頃から岡田監督の采配がどうもおかしい。
どうも「らしくない」という方が当たっていそうだ。
彼は元々「動くが負け」という持論を持っている。
しかし、昨年2023年も状況が芳しくない時は必ず確実に1点を取るための手堅い手を打ってきた。

ところがどうだろう。
2024年5月半ばあたりからは打者のことごとくが不調で、誰もバットの芯で捉えることができない。
辛うじて近本選手が普通の状態に見えるだけで、たまに出場する前川選手が芯で捉えた打球を飛ばすくらいなもの。
しかも投手で好調なのは先発の才木投手と中継ぎの石井投手のみ。西勇投手がある程度安定しているかな。
岩崎投手とゲラ投手は3度に2度は失点している。
5月の終わりになっても状況は変わらない。

そんな状況で、1回に近本選手が先頭で出塁しても2024年の岡田監督は確実な手を打っているように見えない。
結局、2アウトになっても近本選手が1塁から動けず、大山選手の内野フライで1回を終わる。
期待してもヒットが続くことをまず期待できない状況では2023年の岡田監督なら、素人の私が「えつ?」と思っても2番の中野選手にバントをさせて1アウトで2塁に近本選手という状況を作っていたように思う。

私は岡田監督を責めているのではない。
昨年と今年の違いは何なんだろうと考えている。
我慢してもう1段階上のレベルに選手たちを連れて行こうとしているのだとしたら、なんと我慢強い!
育成(教育)と期待(教育の成果の発現)と今日の勝利(使命)とを三つ巴で試しているんだろうか?
それはそれで岡田監督の勇気というべきか。

2024年5月31日のZOZOマリンンスタジアムでのロッテとの試合。
前川選手の活躍でタイガースは逆転し、7回を終わったところでロッテ3対阪神4で阪神のリード。
でも私は8回の表に阪神が追加点を挙げない限り私はロッテの勝利を確信した。
たぶん、8回のロッテの先頭が安田選手だから先に岩崎投手だろう。9回はゲラ投手で考えているのだろうと。
案の定、阪神は8回無得点。
もちろん、9回も阪神に点が入るとは思えない。
8回、9回で阪神は必ず失点する、よくて1失点で同点と予想した。

悲しいことに予想は的中だった。
岩崎投手とゲラ投手で逆転までいかなかったのがせめてものお愛嬌か。
阪神に点が入る期待は持てないので、運が良ければ同点のまま12回引き分けかもだが、もちろんそんなことはなかった。
せっかく前川選手に初ホームランが出たがヒーローインタビューの機会を設けてあげることはできないまま。

岡田監督は私が思う以上に我慢強いのかもしれない。
2023年は彼がどんな采配をするかが見ものだったが、今年は、特にこの絶不調の5月は何もしないままに過ぎた。
佐藤輝、ノイジーの2選手をファーム行きにしたことが昨年にはなかったことか。

「岡田監督はどうもおかしい」のではなく、私などでは全く想像もできないほどの遠望を秘めているのだろうか。
6月はどんな岡田監督を見せてくれるのだろうか。
大いに興味のあるところだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?