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1周目の人生をやりきる。

心構えっていうのはできないもので、していないものでもあって…。
身近な人の死を目の当たりにするのはこれで二度目。
もう会えないっていうのが未だにわからない。

最初に知らせを聞いたときは仕事中だったし、実感湧かなくて。
抱えている仕事もラストスパート間近ってところだったから、
もちろん最期会いに行くこと前提ではあったけど、現実的にどうなのだろうと…。
日程が色々決まって、お通夜には間に合わないけど、
翌日の告別式には間に合うとなって終電で向かうことにした。
新幹線乗る直前まで仕事だったから、とにかく走った。
無事に新幹線に乗っても、仕事が終わってなくて、必死にパソコン。
みんなが集まる家についても夜な夜なパソコン。
3時間だけ寝て、おじいちゃんに会いに家を出発した。
式の部屋に入ったら、
笑ってる素敵な写真のおじいちゃんと呼んでも起きないおじいちゃん。
話は聞いていたけど、痩せ細っていて、
私が最後に会ったおじいちゃんとは姿が変わっていた。
でも間違いなくおじいちゃん。
いつも笑顔で話を聞いてくれた。
「スゴイ!」って言葉が口癖だった。でもその言葉が聞きたくて、
いつもおじいちゃんにあれしたこれしたって話ばかりしていた。
もうその言葉は聞けない。その声は聞けない。
なんかまた会える気がしていた。
病院に入院しちゃったって聞いたときから、もっと大事に残りの人生を一緒に生きればよかった。後悔してもしきれない。

3月13日の「フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)」。
フワちゃんはスゴい。後悔はないって言ってた。私はそうならなかった。
でもフワちゃんが言ってたことで救われたのもある。
『ブラッシュアップライフ』のおかげで、「死」が真っ暗で怖いという印象が少し薄れた。フワちゃんも言ってたけど、決して「死」が良いものでもなくて、軽視しているわけでもない。でも気持ち的に少し楽になった。

だからお姉ちゃんと話したの。
おじいちゃんもバカリズムに会えてるかな?って。
そしたら、お姉ちゃんが泣きながら笑いながら、
「おじいちゃんは見せられた写真(来世の生物の写真)見て、すぐに『わかりました』って言って、来世の人生選ぶだろうね」って。
そういうことが言えるっていうのは、1周目の人生をやり切ったってこと。
とにかく頭がよかった。表彰もされた。好奇心旺盛でもあった。毎年届く年賀状の量にいつも圧倒された。周りからの人望もあつい人だった。
2周目の人生はどうする?って話じゃなくて、やり切ったから来世の人生を選ぶっていう選択肢もあるのかとハッとした。自分もそうでありたいな。
残された人との人生を大切にしよう。

そして、今回わかったことがある。
外せない仕事、代わりのいない仕事なんてない。
なかったとしてもどうにかして代わりを見つけるの。
大切な人の最期に会いに行かないなんてことは絶対にしちゃだめ。


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