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呪術廻戦における「掌印」の設定がカッコイイ

ミステリの感想を中心に投稿していますが、雑記カテゴリは「雑記」としたので、あまりジャンルに囚われずにいきたいと思っています。

さて、私は、現在進行系の漫画で言うと、
呪術廻戦
が好きです。

一期のアニメを配信で見終わったあと、どうにも先が気になってたまらなくなり、当時単行本が16巻まで出ていましたので大人買いしました。

そして、単行本を読み終わったあとも、またまたその先が気になってたまらなくなり、今度はジャンプの電子版を購入、定期購読に至るという流れです。

アラフォーの私がジャンプ本誌を定期的に読むのは20歳前後の頃以来でした。
(HUNTER×HUNTER掲載時だけピンポイントで買っていました←そうそう無い)

いつどこに沼があってハマるかわかりませんね。

ちなみに、本格ミステリ好きがハマりやすい漫画には傾向があるのですが、それはバトルが力押しでは無く、智略がめぐらされる作品です。

・ジョジョの奇妙な冒険
・HUNTER×HUNTER

このあたりは鉄板ですよね。

呪術廻戦も個人的にはこの系譜にあると思っています。作者も影響を受けた作品として上記を挙げているようですし。

で、既にして長期連載中の作品ですから、全般に語ったところで取り止めない内容になってしまうと思いますので、今回はタイトルに書きましたとおり、掌印(手印とも言うそうですが、本投稿では以下、掌印に統一)という設定が持つカッコ良さについて手短かに語ります。

呪術廻戦における掌印とは、呪術戦の極致とも呼ばれる領域展開をおこなう際に術師が結ぶ手の形です。

呪術廻戦を読んでいない人が見ると「そもそも領域展開って何?」となると思いますが、簡単に言うと必殺技です。術師にとって圧倒的優位な空間(領域)を展開するわけですが、展開した術師は基礎能力が向上したり、相手方にはその空間内にいる限り一方的に攻撃がもたらされ続けるなど様々な効果があります。

さて、掌印とは、その領域を展開するのに必須となる動作です。

元ネタは、特定の仏神を象徴する印相だそうですね。
ですので、手の形は作者のオリジナルでは無いわけですが、そこは問題ではありません。

私がフォーカスしたいのは掌印の作中における設定なのですが、それは、以下のように噛み砕いて説明できます。

呪術廻戦の世界では、

いわゆる必殺技を打つために(身も蓋もない言い方をすると)術師ごとに決めポーズを取る必要があり、しかも、それが、
・術師本人が自己満で格好をつけるためでもなく
・生じる効果との連動性もなく
(例えばかめはめ波を打つための予備動作には技の効果との連動性がありますよね)

ただただ象徴としての構えが必要なのです。ポーズを取らないと領域を展開できません。

この設定が面白く、また一周まわって格好いいと私は思うわけです。
中二心をくすぐられる人も多いのではないでしょうか。

以下、アニメ派の人はネタバレになりますのでご注意ください。2024年1月時点、刊行済みの単行本の内容に触れます。


↓↓↓↓


と言っても、私が好きな場面と演出をあげるだけなのですが、

21巻
秤・鹿紫雲 戦 です。

自身の術式の特性を使って領域展開を繰り返す秤に対し、戦闘の最終盤、鹿紫雲は水蒸気爆発のさなか、秤の腕を取りにいくわけです。

以下、すべて秤のセリフ

「オマエはとにかくもう俺に領域を展開させたくなかった」
「だから万が一爆発で俺が生き延びても腕だけは殺ろうとしたな」

「掌印を結ばせないために」(←ここ!)

「だから俺は左腕は捨てたのさ!それ以外を生かすために!」

シビレますね。秤先輩のキャラが好きだというのもありますが、こうやって設定が作戦に組み込まれるのが良いのです。

ちなみに、作中キャラで唯一、五条先生だけは、片手で掌印を結べます。過去編のラストで掌印の省略に成功しています。
一方、結界術に長けた両面宿儺と羂索は外殻の無い領域を展開できますが、ふたりとも掌印は両手ですよね。

この差が、五条先生と強キャラとのバトルで生死を分かつような胸アツの展開が無いのかとずっと思っているのですが(例えば激戦の末に両者ともに片腕になる瞬間があった場合、すぐさま領域を展開できるのは五条先生だけなわけです)、色んな意味でもうそんなシーンが描かれることは無さそう、ですかね…。


↑↑↑↑

これを言いたかっただけの投稿でした。

二期・渋谷事変のオープニングでKing Gnuの曲に乗せて掌印が次々現れるカットに震えます。

最後まで読んでくださったかたはありがとうございました。


#漫画
#呪術廻戦
#領域展開
#掌印
#手印


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