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愛を教えてくれた人

愛する人はいますか?

愛を教えてくれた人といわれてどんな人を想像しますか?
それは親であったり、子どもであったり、友人や学校の先生、ペット、恋人、配偶者かもしれませんね。

私に大切なことを教えてくれたのは、恋人でした。
誰かの幸せを願うということがどういうことなのか、私は教えてもらった気がします。(恋人のお話はまた今度しますが)
そして猫のルルさんも、かけがえのない存在です。

ロシアンブルーのルルさんは生後閉じるはずの心臓の血管に穴があいたままになる病気を持っていました。
病気が発覚したのは2歳の誕生日直前。
ずいぶんと痩せて、遊ばなくなってきたなあと思っていました。

「手術をしなければ、もって半年〜1年。」

先生から穏やかに告げられました。検査の結果、心臓にはかなりの負担がかかっており、左心不全や肺水腫の状態でした。手術をすれば、本来もつ寿命に近づくと言われ、麻酔をかける負担、心臓の手術の難しさなど色々な不安に襲われながらルルの回復力を信じることしかできませんでした。

入院した日の夜には左心破裂が起きていると連絡がありました。
もっと早く連れてきていれば…
ここで万が一があったら私はどうすれば…

一緒に過ごしてきた家族ですから、失う怖さでいっぱいになっていました。1人で眠る夜がこんなに寂しいのかと思いました。

約2年間、家に帰れば毎日「にゃ〜」とお迎えをしてくれて、一緒のベッドで寝て、私の後ろをいつもくっついてきて…いつの間にか支えられていたんだなあと。

失って初めて気づくとはこのことかとはっとしました。

手術は成功し、体重も増えやっと成猫サイズくらいになりました。たくさん食べて遊んでくれます。甘えんぼうなのは相変わらずですが。

当たり前の日常がどれだけ幸せでかけがえのないものなのかをルルは教えてくれました。
生のあるものにはタイムリミットがあって、限られた時間を大切に生きなければいけないと思えるようになりました。

猫にどれだけ伝わっているかはわかりませんが、たくさん話しかけるようにしています。時々名前を呼ぶと返事をしてくれるような時もあります。

ひととの出会いも同じですが、巡り会えたご縁を大切にして目の前にいるかけがえのない人達とこれからを生きていけたらいいなと思います。

余談ですが、
ルルという名前は「熱喉鼻に〜♪」のCMからもらいました。どんな時も癒しになるだろうなとの思いで。

この子がいてくれて本当によかったと思えます。いつもありがとう。愛しているよ。


誰かの大切なひとやペットとの時間が素敵なものになりますように。



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