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本にはのっていない戦略担当に必要なスキルとは

戦略がある。戦略がない。こんな言葉をよく聞くことがあります。
戦略はどう立てるのかが非常にフォーカスされていて、実際に戦略立案をテーマにした本は本屋にいけばたくさん並んでいます。
しかし戦略とは立案だけでなく実行して初めて意味を持ちます
では実行のときに必要なスキルとはなにか?
ここに触れている本は少なく、今回はここをテーマに書きたいと思います。
※立案に必要なスキルは今回省略させて頂きます。ご注意ください。

本題に入る前に簡単に自己紹介をさせて頂きます。
◆自己紹介
名前:すんぴ @snpiyoko
職業:IT企業で100名超のSI事業部の事業戦略部の部長をしています。
担当:経営計画、事業計画の策定。新規事業の立案。

それでは本題に入らせて頂きます!

戦略立案と戦略実行の間に重要なフェーズがある

「戦略は立案フェーズと実行フェーズに分かれる。」
これは馴染みがある言葉だと思います。

しかし、実はこの立案フェーズと実行フェーズの間に欠かすことのできない重要なフェーズがあります。

それが戦略を伝えるフェーズです。

実行に移すんだから当たり前じゃん。その通りなのですが、このフェーズ次第で戦略の成功・失敗が分かれると言っても過言でないぐらい大事です。
なぜかと言うと、戦略の大半が「このままじゃいけない。自分達は変わらないといけない」という前提のもとに作られているからです。

しかし、誰しもが変化に前向きではありません。変わるというのを恐れる人は想像以上にたくさんいます。つまり戦略は大半の人にとっては従いたくないもの可能性が高いです。

だからこそどう伝えるかが非常に重要なのです。

戦略の伝え方をデザインする

では、実際に戦略をどう伝えるのか。
これをデザインするのが戦略担当に必要なスキルとなります。
ズバリこういうやり方がいいとお伝えできれば良いのですが、これには正解がありません。ただし、考えたほうが良いポイントはあります。

どんな言葉で伝えるか。ハッとさせてイイねを作る。
コピーライティングのようにどういう言葉で伝えるかを考えます。この時に考えるのはこのままじゃいけないと納得できるような「ハッ」という気付きを作る。そしてこれならいけるかもという「イイね」を作ることです。
決算報告のような細かい資料で作る場合もあるし、広告のようなアプローチを取ることもあります。あとは誰が言うのが適切かも考えます。場合によっては事業部長のように事業部のトップから伝えてもらうこともあります。

どうやったら実行フェーズで動いてもらえるようになるのか。ここを考え抜くのが戦略担当に必要なスキルになります。
しかし、これだけ考えても「それならやってみるしかないか・・・」このレベルでしか同意してもらえていないと思ったほうが良いです。
そこで重要になってくるのが次のスキルです。

最初の成果を小さく早く作る

実行フェーズの初期は正直まだまだ気乗りがしていません。
そこでいかに早く最初の成果を作るかということが重要になります。
「あれ、これなら正しい方向に向かっていそうだな」これが実感できて初めて戦略がうまく動き出します。

そのためには目標をいかに細分化するか、測定可能に落とし込むかをデザインするスキルが必要になります。

人を前向きにする力。それこそ戦略担当に求められるスキル

戦略はどう立案するかも重要ですが、そのままでは絵に描いた餅です。
いかに人の心を動かす伝え方ができるか、少し動いた心を後押しできるか。
人を前向きにする力こそが戦略担当に求められるスキルだと考えています。
なにが正解なのか難しいスキルですが、自分自身もこれからもここに向き合っていきたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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