佐野エンブレムパクリ騒動
このドタバタ劇から学んだことは炎上した火の鎮め方。3、4日前くらいからパタリとこの話題を見なくなった。いや、あちこちで延焼しているのかもしれないけれど、とりあえず自分の(Web他)周りではもうほとんど見かけない。
火元を特定してきちんとした反論をぶつけたり、主要メディアの風向きを調整したり(幾つか見られた)、金銭を含む実力行使(想像だが)などを行えば他は便乗した門外漢の有象無象だから一気にボリュームが下がる。
パクりと着想は明確に違う。そりゃあパクりは駄目。ただ、今は検索で何でも探し出せちゃうし何処のどいつでも何でも言える。この状態でアラ探しを始めたら表現者(絵画・音楽・文学他のアートや、デザイン・伝統技能の職人、芸能、スポーツなどなど)は全員即死する。文化全般はもとより、科学や数学などの学問や宗教・哲学分野なども紙一重の世界と言えるのではないか。STAP細胞騒動なども記憶に新しい。広くパクりと着想の違いを理解してもらうのは難しいかもしれないけれど、軽々しくパクった盗んだなどと言って欲しくはない。結構命がけで切った張ったしてるのよ。 http://klois.com/fgl/2015/08/17/little-diary/
とりあえずベストではないけれどまあいいんじゃないって思っていたし、騒ぐほどに自分たちの首を絞めることは判っていたから黙りを決め込んでいたけれどこの火消しは美しかったなあと感じたのでメモした次第。
ターゲットを絞るのはデザイン広告業界ではお手の物なのでこんなに効率の良い消火活動になったのだろう。ちょうど公式各社があのエンブレムを使った広告展開を始めたタイミングもよく計算されている。それなりのデザインだからきちんとしたレギュレーションの元に展開されればそれなりのバリューがある。見た人は「あれ?言うほど悪くないじゃん」となって一件落着。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?