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映画『アナと雪の女王2』を観に行った話。

元々『アナと雪の女王』が大好きなので、続編公開が発表された時は絶対に観ると決めていました。映画館で、字幕で。
(エルサの歌『Let it go』が日本語訳で全く違う意味になっていた事実に気付いた時はショックでした……あれはエルサの自棄っぱち自分解放ソングだよ!ありのままの自分で輝くの〜なんて生っちょろい歌じゃないよ!)
というわけで、上映期間終了ギリギリでしたが観て来ました!

ストーリー

あれから3年。アレンデール王国に帰って来たアナとエルサの姉妹は、クリストフ、スヴェン、オラフと共に穏やかな生活を送っていた。
しかし、エルサだけに聞こえる歌声が心を掻き乱す。彼女がそれに応えた時、アレンデールは謎の天変地異に見舞われた。そして、アナとエルサは幼い頃に父から聞かされた不思議な森の話を思い出す。
閉ざされたその森に歌声の秘密があると感じた姉妹は、クリストフ達と共に旅へ出た。歌声を追い、エルサの魔力の理由を知り、アレンデールの真実を知るために。

ネタバレ注意!の感想

ここで一応注意を。これから映画を観るのでネタバレは避けたいという方は、この先を読まない事をおすすめします。
ネタバレに触れないと感想が書けそうにありませんので……。

読みたいという方、ありがとうございます。

強く印象に残ったのは、異端であるエルサの居場所はアレンデールではなかったんだという事です。
数年前『置かれた場所で咲きなさい』と言う本がヒットしたのを憶えている方もいらっしゃるかと思いますが、熱帯樹木を霜の降りた土に植えても枯れてしまうように、その個性に合った居場所は必ずあります。
エルサにとってそれは魔法に理解のある人々の中で暮らす事であり、その力を発揮しても許される場所にいる事だったのです。

妹であるアナも、それを受け入れます。クリストフのプロポーズを承諾し、女王として即位し、アレンデールを守って生きて行くのが彼女の道なのです。
それは今回の旅でアナが得た強さと勇敢さ、そして真実を知った故の成長の表れでしょう。

旅の過程で、アナとエルサは両親の死の真相と祖父の犯した罪を知ります。そして、父の語った物語に隠された嘘も。
アナはアレンデールの王女として、国が滅びるかも知れない決断を下します。それは償いである一方、彼女自身の成長の証でもありました。

精霊と魔法と共に生きる姉。
人間と国と共に生きる妹。
別れて暮らす事となっても2人の間にある愛情は変わりません。それぞれが輝いて生きられる場所があり、時々会ってゲームをする。それで充分なのです。

『アナ雪』シリーズのメッセージとは

前作『アナと雪の女王』は、力を抑圧されていたエルサと魔法の記憶を消されてしまったアナが再び姉妹としての絆を結び直す物語でした。しかし、どこか納得出来ないものを感じた観客も多かったはずです。

エルサはあんな大きな力を秘めながら、アレンデールの女王としてやって行けるのか?
アナとクリストフは結ばれるのか?
何より、どうしてエルサにだけ魔法が与えられたのか?

『アナと雪の女王2』は数々の伏線を回収しながら、そのテーマを前作とは違った形で明確に見せてくれました。

いつも一緒にいるだけが愛じゃない。
恋愛だけが愛じゃない。
自らと違う人を、人々を受け入れる事も愛。
全ての人々の間には、愛がある。

高らかに『Show yourself(あなた自身を見せて)』と歌うエルサの神々しさもまた、自分自身と見えない精霊達を信じる愛にあふれていました。

そうそう、エンドロールは最後まで見ましょう。オラフがとても可愛くユーモラスに、大切なメッセージを送ってくれますから。


写真は、映画館で購入したパンフレットとマスキングロールシールです。
実は、映画『閉鎖病棟』を観に行ったのが『アナと雪の女王2』公開日の前日で映画館にグッズだけ飾ってあったのですが、『閉鎖病棟』パンフレットと一緒に買おうとしたら「申し訳ございません、販売は明日からで……」と言われました。そりゃそうだ。

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