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娘ロス

私には娘が1人居て それはそれは可愛がって育てていました

13年前自営業だけで生活出来そうなめどが立ち
会社員を辞めました
辞めたとたん忙しくなり朝も早くから毎日だいたい終電
翌日は始発でまたどこかへ行く生活
運良く自営業と同時に仕事がすごく忙しくなって
お客様に困る時期はあまり経験しませんでした

当時はお休みも取らずに働いていた記憶があります

まだ娘が9歳の頃です

かなり忙しく働いてるけど、まだ経済的安定感はなく
今休んではいけないと思ってました

いつかこの忙しさが報われて、安定感が訪れてくれると信じていた頃

40歳になるかならないか?くらいだったと思います


年齢と共に体力は落ちるとみんなが言うのを聞いていて、経験はしてないけど、想像はしていました(後に思い知る事になります)

自営業をスタートして一年も経たない頃にドテラが私のもとにやってきて、一気に経済的安定感が出始めます

ただでさえ忙しいのに更に忙しくなり、娘に関する行事も運動会など、家族でシートを広げてご飯食べたりする行事以外は全て不参加でした

そんな頃娘から言われた言葉
『ママ、前のお仕事に戻って、前のお仕事なら家に居てくれたじゃない』
泣きそうな顔で辛いのを我慢して絞り出す様に言われました

胸が締め付けられるような感覚でした
一緒に家に居てあげたくなる、そんな感じ
でも、この先子供は必ず成長して、高校大学と変化します。その時に進学費用が足りない事態になるのはどうしても避けたい気持ちもあり
一緒に居たいのと、思い通りの学校に進学させてあげたい気持ちとのせめぎ合いが一気に起こりました

その頃はもう絶対に離婚すると決めていたので
この子が頼れるのは私しか居ない
(パパは頼れない人でした)
一緒に居てあげたいけど、今小さな細かい幸せを与えてあげるよりも、将来安定的でもっと大きな幸せを与えられる様にしようと思いました

そこからは更に家には居ない生活が始まります

まだ娘が小学生なのに学校があるから1人残して
2〜3日出張する生活

家に居なくてもスマホには娘が小さい頃からの画像を沢山入れて暇さえあれば眺めて
手帳には娘いわく映えて写ってる写真をいれて眺めながら移動していました

奨学金制度を利用して進学した方達の苦労を聞いたら、我が子にはこんな思いはさせたくないと思い
更に頑張る原動力になりました

私は、はたから見たら劇的に仕事が上手くいってるかのように見えているかもしれません
実際にはそうでもないです

今も当時も、周りの人はあまり明確に目標が無いように見えます
こうなりたい と言う気持ちが弱いように私には見えます

結構狭い範囲の人間関係で、あの人よりも良い、自分が知ってる範囲内では上位
そんな感じです

自分が思う理想的な生活を将来は送りたいと思っていたので心理学も仕事に関する勉強もやりました
繰り返し繰り返し何度も

名前は伏せますが、とても有名な監督さんとたまにお話し出来る機会があり
(誰でも知ってる方です)
お話しの内容でかなり裕福なのはわかりました
なのにまだまだ現役で精力的に働いていて
『なんでそんなにバイタリティあるんですか?』
と聞いたら
『自分が表現したいと思う映像がいつひらめくかわからない、映画ってね凄くお金かかるんだよ』とにこやかに答えてくれました
出演してくれる演者さんを探すために地方の大学の演劇発表を見に行かれたりもしてました
基本的に自分に寄ってくる人ではなく、自分の足を使って自ら探しに行くスタイル
とっても素敵と思いました

映画にしても良い物が世の中に送り出されるまでの工程には、想像以上の努力と労力がかかっています

はたから見たら簡単そうに見える事も実は見えない努力の上に成り立っています


そんな、こんなで色々な方とお話ししたり仕事したりしながら思ってたのは
高校生になったら娘は毎日お弁当が必要になる

これは義務として作らなくてはならない

そんな感覚

娘がお弁当な頃は出張はあまりしませんでした
なんせ大切な娘のお弁当ミッションがありますから

お弁当って毎日作るのはなかなかに大変で、メニュー考えるのもしんどい時期もありました
しんどいしんどいと思いながらも思っていたのは

娘以外の人のためにこんなしんどい思いは出来ない
娘になら愚痴も言わずに毎日出来ちゃう

そんな感じでした

子供を産むと女は一気に母親になります

娘以外はどうでも良くなり、何をするにも
この子のため と思えるようになるんです

本当は色々遊んだりもしたいけど、目先の小さい娯楽を求めていたら、将来的な大きな安定感は来ないと思っているのですが
それをもっともっと強く、明確に行動にうつす原動力になってくれていたのが娘でした
人は誘惑には弱いです
私もだらだらして遊んでばっかりいたい気持ちになりかける事もあります
そんな時また頑張るモードに戻してくれるのも娘でした

この子のために頑張ろう


本当にそんな感じでした





そんな娘が今年から就職しまして、4月からは働いています


卒業式終わって翌日から、私に変化が起きてしまって

娘の学費捻出がんばろう
すぐサイズアウトしちゃうから買える様にがんばろう

そんな感覚で頑張れてたのに、サポートしてあげないといけない時期が終わってしまって

『この先私は何の為に働いたら良いの?』

みたいになってしまいました


何年か前から、経済的な安定も手に入れてしまってたので働かなくても生活出来る環境になってたのもあるかもしれません

これで、働かないと生活出来ない感じだったら
あそこまで無気力にならなかったのかもしれませんが、、、、、


娘の卒業式以降完全にバイタリティややる気を失ってしまった状態でした


安部譲二さんの本の中に出てくる好きな言葉があります
子供は5歳くらいまでの可愛さで一生分の親孝行をする


私の娘も、もう私への親孝行は終わっています
描き始めたらキリが無いくらい可愛い瞬間があり
どれもこれも私を虜にしています




ネイリストすのうです。巻き爪と栄養学が得意です。DNA解析、腸内細菌解析もしています。体調不良やご自身の体質改善はご相談ください。 サポートして貰えると喜びます。