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silent 第4話 それぞれの立場

こんにちわ。まぁです。昨日のSilent4話目。

オープニングからエンディングまで
泣く泣く泣く。

また、つれづれに好きなことを
つづっていきますので
ドラマ感想や考察が苦手な方は
回れ右でお願いいたします。

それではいってみましょう!

今回のポイントは「それぞれの立場」だった

今回見終わって感じたことは
今回のテーマは「それぞれの立場」に
Focusしたのではないかと。

紬と湊斗
紬と想
湊斗と想
菜々(ろう者)と想
赤尾先生とろう者
あとは、弟妹の関係もあるかな。
深かったですね。
シチュエーションが同じでも
見える未来や視点が違うんだなと。
深かった。

オープニング・坂道の効果

ここ、先週も思ったんですが
坂道での紬と湊斗のやり取り。
敢えて平道ではなく、坂道にして
紬が上に来るように画角設定したのでは?
と勝手ながら感じた。

ここで紬を上にして、湊斗を下に
見せることによって、2人の関係性が
潜在的にも働きかけられた。


湊斗にとって紬は初恋の人であり
校内人気の憧れの存在。
付き合い始めても、紬を最優先することと
元々の「主成分優しさ」故に
「自分を出せない」のではなく
「自分がなかった」湊斗。

紬の好きを優先させて
紬が好きな音楽や映画をみても
なにも言えなかったから
紬はつまらなかったと思うと。

ここは本当なのかな?
湊斗のことだから、きっと
紬が好きなものを事前に察して
用意していたのかな。
コンポタみたいに。


常に主導権を握っている(つもりはなくても)
そういう立場で付き合っていた2人の関係性を
表しているんではないかな?と思った。

湊斗と想

前回3回目で20歳の誕生日に
2人でビールを飲む約束をしていたが
叶わなかった。
紬の部屋で叶う約束。
心から泣けた。

そして、音声をテキスト化してくれる
アプリから湊斗が離れて
無音が訪れる。
この演出すごかった。
怖かった。
敢えて無音の時間を長く取ることで
想の恐怖心や、この世界で生きているのだと
言うことを私たちに突きつける。
想の気持ちになり、辛い。
この世界に3年いるのだ。

テキストだと抑揚も聞けないんだよな。
そこに無機質なテキストで、紬のことを
悪気なく惚気ける湊斗。辛かった。

そして、湊斗が「想、全然変わってないよ」と。
2回目言った時の想くんの嬉しそうな笑顔。


耳が聴こえなくなった事は
とても大きなことだけど、
それ以外は変わってないと
言ってくれる親友の言葉に少しだけ
救われたのかな?と思った。

赤尾先生の立場と想の立場と菜々の立場と

ここもリンクしていた。
赤尾先生がろう者の先生から
壁があると言われた時。
菜々の友達から
「初めから聴こえない人とは違う」
聴者とは違う想。
ここでの想の居場所はあるのだろうか。。


菜々は「同窓会やろ!」とさりげなく言ったけど
ここも、聴者から聴力を失った人との
区別を感じさせる演出だった。

赤尾先生とろう者の先生の会話でも
「同窓会」

紬が言う「本当の同窓会」


脚本家の生方さん。天才すぎる。

紬の友達の一言

お友達がハッとする言葉を発するのですが
今回ハッとしたのが「寝盗られる」という言葉。

ここが高校時代の2人の恋愛と
大人になってからの恋愛の差を
それとなく表していて
何も変わらないと言うけれど
確実に変わってるんですよね。
高校時代の恋愛と大人の恋を
ここから丁寧に紡いでいくのだと
思うのですが、友達の発する言葉に
また注目していきたいと思う。

また想が友達とサッカーしているシーンで
紬の親友が言ったこのシーン。



高校時代の友達との再会そして別れ

フットサルに誘われた想。

想が旧友と会う前に
紬が手話を練習しているの可愛すぎた。


サッカーの練習中。
湊斗が紬に言う。
「別れて欲しい。好きな人がいる。」
想と同じ言葉で別れを告げる湊斗。

きっと湊斗の「好きな人がいる」は
紬と想。

高校時代のように、大好きな2人を
見守っている自分に戻るってことだった。


湊斗は覚悟を決めていた。
だから弟の光にも手話を習うように薦めた。

なんかこの気持ち「主成分優しさ」の
選択なのかな。もしくは優しさから
来るずるさにも見えた。傷つきたくないから
早く身を引く。当人同士が気がつく前に
第三者に戻ることを選択したようにも見えた。

紬に別れを告げる前、湊斗は想にも
伝えていた。

その前に想がふざけて
湊斗が自販で買っている時、
コンポタを押す。

これって紬ちゃんが好きな飲み物だからだよね?
想が押したコンポタを橋渡しするように
湊斗が紬に渡す。


昔の2人を引き合わせ橋渡ししたように。

湊斗はずっと2人をみてきたから
想の前にいる可愛い紬を知っている。
決して自分向けられることがない
笑顔や目の輝きを。
そう考えると切なすぎる。

そして1番わたし的に心に来たのが
紬が別れを告げられる直前の以下の場面。

私たち視聴者がまだ見ていないシーンを
紬が語り出す。

思ったより紬と想は再会してから
語り合っていたのだ。
想はまだドラマでは、自分の気持ちを
どういうふうに過ごしたのかを
誰にも話していない。
だけど紬には語っていた。
好きな人だから昔のように
聴いて欲しかったのかな。

ここの対比に痺れがとまらない。

第4話も深すぎて。

来週も楽しみです!
ここまでお読み頂きありがとうございました。




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