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【通信制·単位制高校】中高一貫内部進学せずに新入学

体調を整え、積み重ねていけること。
それがかなう、環境に身を置くことを大切にした選択でした。

前記事に続き、
娘がどんなふうにして進路を決めたのか、
進路変更を経験して思うことなどを書いていきます。


不登校、中高一貫校からの進路選択

内部進学はできる


娘の場合も
内部進学をするにあたり
意志があるか、
病気の状況はどうかが大切でした。
勉強については、来てくれればどうとでも配慮できる、
とのことでした。
課題などの条件はなく、
進学することは可能、とのことでした。

公立に転校して新たに高校を探すこともできる


私立中学校で不登校になった場合、
公立中学校に転校するという選択肢もあります。

学校自体には愛着があり、
起立性調節障害と軽度のうつのような症状もあった娘。
環境を変えるほうがリスクが高く
転校はできませんでした。
また、高校では
課題の軽減や授業中あてないなど
配慮はしてもらえそうだったので
他の全日制高校を探すより
内部進学のほうが
通える可能性が高いと思いました。

決めたのは通信制高校への新入学

そんな中、高校1年の春のタイミングで通信制高校へ進学するということ。
我が家の場合のメリットは…と考えました。
①気持ち新たに取り組みやすい。
②人気校は秋で募集を締切るところもある。高校の途中で転入したくても、希望のキャンパスに通えないこともある。
③新卒コースという新入学のみの生徒で構成されるコースに入れる。
④コースが特化されていなくても、
新入学してきた同じ境遇の子にあいやすい。


決め手は、夏休み明けの
「正直今の学校での高校生活が想像できない」という言葉でした。

娘の前籍校は、
毎日の態度や日頃のテストを重んじる学校です。
いくら配慮はしてもらえると言っても、
自分がどんなふうに参加できるだろうか、
その高校生活は果たして楽しいのだろうか、
と不安をもっていたのです。

出席の部分の配慮は難しいので、
コマ数を数えながら追い詰められることも心配していました。

今の体調では、学習の遅れをすぐにとりもどす見込みもなく、高校で単位を取るための課題に対応することにも自信がなさそうでした。

兄の転学を目の当たりにし、
心療内科のドクター、カウンセラーの心理士さんとも話をしていました。

中3の春から少しは進路について動いていて、
通信制高校の仕組みについて娘といっしょに調べていました。
娘は兄がいるので知識はゼロではありませんが、
しんどいときは考えることを避けているようでした。
それが、時間をかけて自分のこととしてとらえていくようになります。

5月に通信制高校の合同説明会に行ったのがはじめです。
話を聞いた学校のブースでは
「まだ決めかねている。情報収集のために来た」
と話しました。

振り返ってもかなりしんどい体でいったと思います。
字を長い間書いていないので
アンケート用紙の中学校の名前が書けない娘を見て
どきっとした記憶があります。
頭もぼーっとして理解もどれくらいできたでしょうか。
ただ、各学校からのプレゼンで
こんな人が在籍している
という説明のときに
「私と同じような人がいるんだ…!」
と驚いたようでした。

その後、夏にも合同説明会に行き、生徒さんの体験談を聞きました。

9月10月11月で5校の通信制高校と1校のサポート校に足を運びました。
学校はほとんど行っていなかったので、
散歩がてら出かけました。

そして見た学校を
通学時間や方法、特徴、感想などを記入した一覧表にして話し合いました。

秋の高校見学を重ねるうちに、
娘がしっかりと自分のことととして
考え、動くようになったと思います。

高校生らしい生活もしてみたい、
午前中の活動は厳しい、
少しは通学したい
という希望のスタイルに
一番近い学校に決めました。
先に書いたメリットは
①と④のみ満たします。
でも、自分で決めたことが大きいです。

娘の進学先は
転入も受け入れています。
ただ、生徒数は年々増加、
今年の新入学の生徒数も募集より多かったです。
もしかしたらこの学年の転入は
空きがでないと難しいという状況になるかもしれません。


思うこと


娘の場合、
進路を自分で検討し
決められるようになるまで
回復してよかった
というのが感想です。
願書を出す1月ごろには、
自分の意志でここまでくれば大丈夫だ
という感覚がありました。

もし、
検討するエネルギーもなかったら、
そのまま内部進学していたでしょう。
そして、その低いエネルギーの状態では、うちの場合は、そのまま内部進学しても出席が叶わずどのみち転学になったでしょう。

娘と息子は進路に向けて何とか自分の答えを出し
それに向かって動きました。

この過程は、これから進むのにとても大きな力となると信じたいです。

振り返ると、改めて、
我が家はずいぶん変わったなぁと思います。

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