まほら大和




一年に一度は大和に行かないと頭も身体もどうにかなりそう。

 私の旅は予定的なものは少なく、突然金曜の夜に「飛行機の空席あるから乗っちゃえ」という衝動的なものが多々、旅立ちの原因は「現実逃避」もあれば「気になって仕方がない。行かないと何もかも進まない」なのだけど、今回はしっかり予定を組みました。

11月3日からの3泊4日。
行きたいところに行き、観たいものを観て、食べたいものを食べる。
今回は僕のわがまま旅の紀行文です。

11月3日(薬師寺編)


早朝5時45分に自宅を出る。
まずは起きられるか心配だったが、アラームがなる前に目覚め、最近填まっている豆乳とコーヒーを飲み、頭を覚ます。シャワーを浴び、身体を覚まし、さあ出発。

東京駅は結構混雑していた。
駅弁店はまだ空いていないところが多く、行列に並んでおにぎり🍙を買う。
やまやの明太子おにぎり🎵
東京駅7時30分初の新幹線🚅に乗車。

京都着、近鉄ホームへ。
近鉄の京都駅好きだな。
何となく雑多な雰囲気が。
急行に乗り西ノ京へ向かう。
車窓から東寺の五重塔が見える。
54.8mは日本一の高さを誇る木造塔だ。
その後車内でまどろむ。

大和西大寺駅で乗り換え。
コインロッカーにリュックを入れ身軽になった。
着替えと充電器しか入っていないのだが、疲労のせいか、やたら重かったな。
大和西大寺駅は、奈良文化財研究所に長期、短期含め勉強しに来ていた時から勝手知った駅であったが、ますます綺麗になり、いろんな店が構内にできていてビックリ👀‼️
はじめて「伊勢うどん」を食べたのも大和西大寺駅の立ち食いそばだったなw
辛いことも悔しいことも楽しいこともあった奈良文化財研究所は綺麗な建物になっていてこれまたビックリ。

西ノ京駅で下車。
駅からほどなく薬師寺。


薬師寺は何年ぶりだろうか。
山門をくぐったところからは二基の塔は見えない。
不動堂側から回り大講堂と金堂の間へ。
白鳳伽藍のど真ん中。
中門から両塔が見える位置へ。

しばし東塔と西塔を眺め、そして空間に浸る。
双塔式伽藍。
東塔は創建から1300年間を超えて現存する木造塔だ。
三重塔だが、屋根間に裳階(もこし)が入っており、大小の屋根の六重塔に見える。
単眼鏡を覗けば、水煙には透彫りの「笛吹童子」と称される横笛を吹く飛天。
水煙を含め塔全体が旋律を奏でる。


「凍れる音楽」とフェノロサは表現したのだとか。

僕にとっては金堂より塔が魅力。
塔の見える風景が好き。
時と共に景観は変わるが空間は不変。
これが僕の考え。
景観と共に空間を感じたい。
そしてその空間の中で考えたい。
多分そのために来ている。

素晴らしく抜ける青空が対照的な朱の鮮やかを増幅させている。


東院、金堂、食堂を見学し、御朱印をいただき薬師寺を後に。

おなか空いた。
なんか食べよ。

つづく

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