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文化庁パブコメ(記録用)

 文化庁の「日本語教育の推進のための仕組みについて」のパブリックコメント提出締め切り日!何とか滑り込みで提出しました。自分で理解できた範囲で、特に言いたいことだけを絞って書きました。かなりイラついた文章を書いてしまいました・・・。

 なお、これは私個人の意見であり、解釈を間違っているところがあるかもしれないし、不十分かもしれない。あしからず・・・😭

日本語教育の推進のための仕組みについて(報告)を読んで現職日本語学校の専任教員として意見を述べる。

一番懸念しているのは、現職日本語教師の扱いについてである。あいまいで全くよくわからない。現在、日本語教育を担っているのは当然ながら現職の日本語教員である。自分たちの身分がこれからどうなるのか不安で仕方がない。文化庁から出されるお役所文書はまったくあいまいで一番知りたいことがわからない。

試験内容は、筆記試験①、筆記試験②、実技試験とある。この筆記試験は、現行の日本語教育能力試験と何が違うのか?今やっているこの試験を受けるのは意味がないのか?これから新しく変わるということは、今の試験をこれから受けても無駄なのか?という点が疑問である。
この筆記試験を現行の日本語教育能力試験とすることはなぜできないのか?なぜ新しい試験をまた作るのか?
実技試験が課されることには賛成である。当然必要なことであると言えるからである。

報告では「現職の日本語教師等が公認日本語教師の資格取得を希望する場合、原則として筆記試験合格及び教育実習履修・修了の要件を満たした上で公認日本語教師の資格を取得することとする」とある。
これは現職日本語教師も全員が公認日本語教師の資格を取得するためには「試験を受け直す」必要があるという意味である。何十年も日本語教師をしているようなベテランの教師でも「教育実習試験」を受けなければならないのか?
また、報告の中には「ただし、質が担保されている機関で一定年数以上働く等、教育の現場における実践的な資質・能力が担保される者に関しては、教育実習の免除などの配慮を検討する」とある。
この「質が担保されている機関」とは何か?「質」とはどのくらい?どう測るのか?誰が測るのか?
また、「一定年数以上」とは何年か?5年?10年?20年?
全くあいまいである。
まだ決まっていないのかもしれないが、現職にとっては非常に重要な点であり、懸念でしかない。全く納得できない。

公認日本語教師の資格創設は非常に良いことだと思う。しかし、あいまいな点が多い。そして現職のことを考えていないと思う。これからの日本語教師のための資格を創設する。ではこれまで日本語教育を支えてきた者たちのことはどうでもいいのか?非常に憤りを感じる。

そしてそれほどまで苦労して資格を取りなおした日本語教師たちには何が待っているのか?待遇は改善されるのか?社会的地位はどうなるのか?全く利点も見えない。ただ負担だけが増えるように見える。

まずはあいまいな部分を明らかにしてから法制化してほしい。これから日本語教師を目指す人たちもこれまで日本語教育を支えてきた人たちもどちらにとってもよりよい資格となることを祈る。

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