連れていってくれるなら、どこへでも。

エンジンがかかる「瞬間」。

先に申し上げておきますが、エンジンをかける「方法」、言い換えると、自分を高める術みたいなものはこの投稿にはございません。すみません。

私自身とてもポンコツな人間でして、自分で自分のエンジンをかけられたことが一切ないものでして。体が布団と同化しているタイプの生き物です。だから大学留年したんですけどね。

このテーマについてあまりに向いていない人間なのですが、少し考えると、こんな私ですら、うまくエンジンがかかって走り出せる条件みたいなものがあることを思い出しました。そういった瞬間を書ければ、と思います。



ノリと勢いで貸す猫の手

私がエンジンがかかる瞬間は「友達が唐突に誘ってくれた時」です。
とんでもなく他人任せな条件です。自分では調整ができません。
でもこういった機会に恵まれた際には、自分自身で何かを始めた時よりも速さを得られるのです。自分で自分を吹かして走ることのできる瞬間です。

それはなぜか。理由はとても単純です。
「時間がないから」です。これに尽きます。
スーパー怠惰人間の私でも、時間がないと流石に動き出します。
というより、その方が自分にとっては好都合なんです。

「余計なことを考える暇がない」とか。
「『時間がない』ことを言い訳に、無茶ができる」とか。
「無茶な選択も含められるので、頭がフル回転する」とかとか。
暴発に近いテンションになることで動き出せます。

私の友達は、こういった私を知ってか知らずか、本当に唐突に私を誘ってきます。私は私で、こうならない限り動かないことをわかっているので、ほいほいと了承して、ついていきます。

まぁいろいろありますが、
大阪住みの僕に「富士急行こう(平日)」とか、「夜逃げするから手伝って(クリスマスイヴ当日)」とか、「お前込みでイギリス行く予定立てちゃった(事後報告)」など。逃避行のお手伝い多めです。



呼ばれることを前提に生きる

本気でエンジンがかかる瞬間は、人に呼ばれたときです。
この瞬間はアドレナリンドバドバです。一種の癖(へき)です。

だからこそ、その瞬間を逃さないように、普段は怠惰になりすぎないように生きなければなりません。
いつでも動き出せる能力と、ある程度の金と、身を投げ出す勢い。
ここらを持ち合わせておくために、その瞬間以外を過ごすようにしています。エンジンを本気でかけてくれる友人のために、ゆるくギアをあげることを繰り返す日々です。

普段のエンジンは、本気のエンジンをかけてくれる人がいるからこそ、自分でかけられている。そんな入り組んだ構造になっています。


風任せな生き方です。そんな良いものではありませんが。
ただ、エンジンをかけるときは、自分のいいところも悪いところも理解してこそ、正しくかけられるんだと思います。僕は、上手くできる生き方はこれしかありません。でもそれでいいんだと思います。壊れたくないので。

できない、エンジンがかけられない、と悩む方は、僕の書いたこの内容を一切無視して真似しなくて大丈夫です。
ただ、上手に自分を知ることで、上手く走ることができる。
それだけは覚えておいていいかもしれないです。

僕はまた、だれかに呼ばれるのを待ってゆっくり生きていきたいと思います。

#エンジンがかかった瞬間

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