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佐久間くんが熱弁していたGRIDMAN主題歌の『UNION』がリフレインするたびに泣いてしまう。

2020年の後半戦も始まったばかりの7月12日、今年イチのアニメに出会ったかもしれない。

「SSSS.GRIDMAN」

2018年に放映されていた特撮ロボットアニメで、ウルトラマンを手がける円谷プロが1993年に放送していた特撮ドラマを原作に、現代版にアレンジしたものである。


事の発端は、先日放送の「LoveMusic」でのアニソン特集で、SnowManの佐久間大介くんが第1位のアニソンにこのGRIDMANの主題歌「UNION」が選ばれたことだった。

その中で佐久間くんは

「(曲の冒頭の)『目を醒ませ』、その短文だけでアニメの伏線がめちゃくめゃあるんですよ…!!!」

と、とにかくそのプレゼンの熱量がすごかった。(というか総じてコーナー中はずっと熱量MAXで楽しそうな佐久間くんだったけど)

でもなにそれ、そんなこと言われたら気になりまくる。そこまで目をキュルキュルさせながら身を乗り出してまでプレゼンしたくなるその一曲、そのアニメ、どんな内容なのかもうむくむくするわけで。
グリッドマンを観た事がある子がいたので、試しにこの話をしてみたら、
「ウワァァァわかるぅぅぅぅぅぅ」
とか言いながら全く佐久間くんと同じ反応していたので、ますますきになるじゃんか。




というわけで、ネトフリでこの休日にグリッドマンを一気見をした。


結論からいうと、私が今年みた作品で一番よかった。ドラマも映画もアニメも含めても一番。(※あくまで個人の感想です)


観終わってから20分は声をあげて泣いたし、
全部の意味がわかった時に、主題歌がリフレインするたびにわんわん泣いて止まらなかった。多分今でも泣ける。


佐久間くんのいう通り、めちゃめちゃにいい主題歌っていうのも今ならわかる、わかるよ、、佐久間くん、、、
というか佐久間くんはさっきの一言でもネタバレギリギリ、いやこれ以上でもこれ以下でもない絶妙かつ最高なプレゼンをしてくれていた…っていうのも観た後によ〜〜くわかった。
(佐久間くん本人も、ネタバレを好まないタイプの楽しみ方をする方なので、彼なりにすごくギリギリをせめてくれていたんだと思う)


とにかく「佐久間くん、ありがとう」ってソーシャル握手したい。



そう、この作品の物語に関してはあまり多くを語れない。
ネタバレ嫌いな人は特に。
色々な伏線があって、謎を回収していくと12話なんてあっという間。

という事で、この勢いのままに今日はそんなグリッドマンについてレポ。
自分のログとして残しておかないと後悔するなと思ったのもある。
そしてここでもできるだけ物語の核心には触れないようご紹介しますね…


1 音楽

冒頭でも紹介したように、主題歌がとにかくいい。世界観も含めて、この主題歌じゃなきゃ物語が始まらないと言っても過言ではない。

「アニメを観た後にまたオープニングを観たいってなるんですよ!!」

って佐久間くんも熱く語っていたけど、今なら首をもげるほど頷ける。

オープニングの1分30秒の映像の中に物語の色々な要素がぎゅっと詰まっている。Netflixとかだとオープニングをスキップしがちだけれど、回を追うごとに定期的にオープニングを観たくなる。しかもこの主題歌は見る話によって歌詞もまた違った意味合いをもつのだけど……んん、もうこればっかりは本編をぜひ観て欲しい…!

あとは何と言っても鷲巣詩郎さんによる、特撮シーンを盛り上げるBGM。
鷲巣さんといえば、エヴァンゲリオンの音楽も務める特撮音楽には欠かせない方。
敵の襲来でギターをかき鳴らす音楽もあれば、
覚醒する時のティンパニーからのオペラ、
悲しいシーンでのピアノ曲、に合唱曲。
エヴァ好きにはたまらないBGMがこのグリッドマンでも存分に味わえる。

このアニメ、できるなら音響いい状態で観ることをおすすめしたいし、
難しければ何卒イヤホン推奨。いやホントに。


2 特撮描写

・エヴァンゲリオンが好きな人
・ロボットアニメが好きな人
・戦隊モノ、仮面ライダーなど特撮が好きな人

はきっと刺さる。間違いなく刺さる、はず。
ちなみに私はエヴァや仮面ライダー、戦隊モノも観る”特撮好き”だったりするのだが、案の定このグリッドマンもめちゃくちゃに刺さった。


何と言っても戦闘シーンの描写がかっこいい。
現代だからこそできる3Dグラフィックで滑らかでしなやかな動きをアニメとして描写されている。(私は今作品で初めて知ったのだけれど)ヒロイック作画チーフなる特撮描写専門の作画さんがついているので気合の入れようも本格的で、迫力のあるバトルシーンが観られる。
もちろん特撮ならではの街の中が壊れていくさまや、バトルの中で建物にぶつかるシーンなども細やかな描写で見応えバッチリで、この描写は劇場版なんじゃないかってくらいにかっこいい。


あといちいち武器(アシストウエポン)もかっこいい。
怪獣が進化するのもかっこいい。
ロボットも合体もちょーかっこいい。
そしてとにかく追加戦士、最高ーーーーー!!(自称・追加戦士大好き芸人)
登場も活躍も共闘も、さいっこうにかっくいい。
グリッドマンでも登場シーンはしっかり泣いたし(すぐ泣くな)、やっぱり追加戦士好きなってしまってそれ以降の語彙力を失った。。


だめだ、これじゃ全然伝わらんぞ、、、、ただの特撮オタが叫んだだけじゃんか、、だめだ、すいません、あの、とにかく観てください(降伏)。


3 入り口

私はこの作品をきっかけにウルトラシリーズにも興味を持った。
実際、グリッドマンのWikipediaにも

全体の方向性としては、従来の特撮ファン向けのリメイクではなく、特撮を知らないアニメファンが、原作のグリッドマン、ひいては『ウルトラシリーズ』などの特撮を知る入口となる作品にすることが企画当初より重要視されている。

とあり、私はしっかりターゲティングされていた一員となってたみたい。


もちろん、ウルトラマンとバルタン星人の存在を知っていれば十分くらいに物語は進行してくれるし、歴代のウルトラシリーズや原作である電光超人グリッドマンを知っていればさらに面白い小ネタや伏線もある(物語終盤は特に)。


特撮入り口としてもおすすめしたいし、きっとウルトラシリーズ入り口としてもおすすめできる作品。



たぶん、これはわたしたちの物語

このまま寝てしまうのが怖いようなもったいないような、興奮しすぎて夜すらも早く過ぎ去って欲しくなるような、今日はまさにそんな瞬間、そんな日になった気がする。

これを書いている間も劇中のBGMだったり、主題歌だったりを聴いているけれど、ふと歌詞が耳に入るたび手が止まってしまう。

このアニメは、登場人物はみんなある意味主人公だったりする。そして登場人物のいずれかに、観ている私たちもなり得るかもしれない。


「君を”退屈”から救いに来たんだ!」

この主題歌の歌詞の一文も、この物語の世界観そのもので、今日はこれがリフレインするたびに泣いていた。明日朝絶対に顔が腫れている確信がある。主題歌「UNION」のミュージックビデオも必見。

この今の日常をどこか晴らしてくれるような、そんなアニメだった。

どうかみんなのもとにもグリッドマンが救いに来てくれますように。



しずく










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