伝わる言葉を探して

 頭の中の「概念」を書き出したくて、私はずっとnoteを書いてきた。これはたぶん、これからも続けていく。
 もやもやとした形のないものを、とにかく言葉にしなければ、私自身すらもなかったことにしてしまう。それが怖いから。

 でも、最近はそれだけでは足りない気がする。
 自分のための言葉以外に、もう少しだけ、ほんの少しだけでいいから自分のための言葉では通じない、紙一重外側の誰かに、届ける言葉が欲しい。

 もしかしたら私の考えすぎかもしれないし、不安定な情勢に影響を受けているかもしれないんだけど、このまま自分のためだけに言葉を紡ぐなら、自分の場所……水に浮かぶ自分の大地が、だんだん小さくなるような、そんな危惧がある。
 いや、ちょっと違う。自分の大地自体は、守られるし守ることはできるのでは、と過信している。というか、自分だけなら大地が狭くなってから、どうとでも考えて、それなりに生きるだろう。苦しいかもしれないし辛いかもしれないけど、それなりに何とかするだろうと自分を信頼している。未来の自分に丸投げだ。

 よりフィットする言葉を探すなら、自分の大地ではなく、隣り合う誰かの大地が小さくなる気がする。もっと言うなら、勝手に他の人を心配している。突然波が大きくなって、ふと人が大地が飲み込まれるのを、思ったより間近で目撃する日が遠くないような気がする。
 そういう状況で何かできるだろうか、と考えたときに出てきたのが「紙一重外側にいる人に届ける言葉を探したい」だった。

 例えば前に、「何を話すか/いかに話すか」についての話を書いた。このときの私は、言ってすぐ伝わるもんでもないんだけど、伝わらないってイライラするんだよーもう~~!!! という話で終わっている。今も言ってすぐ伝わるものではない、とは引き続き思っている。言えば全部伝わると思ってしまえばどうしようもなく苦しくなるし、そう思うこと自体で返って伝わらなくなってしまう。
 でも、いつか気づくのをただ待つだけでいいのかというと、今の自分としては、それだと少し足りない気がする。

 やってみていきたい。ただ待つだけという傍観者でいたくないなら、やれる範囲でやってみるしかない。試してみないと始まらない。
 とはいえ、どうやったらいいのかすら手探りなんだけども。広く見てほしいとは微妙に違う話だし、センセーショナルにしたいかっていうとまた違うしな~~はてさて~~~。

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