私なりのserial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)の考察その2

シリアルエクスペリメンツレインのネタバレを含みます。要注意です

実は肉体を捨てたシリアルエクスペリメンツレインの未来世界を描いたアニメがあったりする

それが楽園追放 -Expelled from Paradise-という劇場アニメ。
シリアルエクスペリメンツレインがよく分からなかった人にはうってつけのアニメと言えると個人的には思います。

簡単にあらすじを言うと

ナノマシン技術の暴走より地上文明の崩壊をもたらした「ナノハザード」によって、廃墟と化した地球。人類の98%は地上と自らの肉体を捨て、データ(電脳パーソナリティ)となって電脳世界「ディーヴァ」で暮らすようになっていた。(wikiより)

楽園追放の主人公の台詞にも「電脳パーソナリティなら扱えるメモリ次第で幾らでも知覚の範囲を広げられる。私は百億年向こうのγ線バーストを聞いたことがあるし素粒子の感触を指先で感じたこともある。」
「私たち電脳化した人類は進化の次のステージに進んだ存在で、地上に取り残された人間はもう滅ぶしか無い旧世代なんだって、空腹になって疲労して病気になれば身動きすら出来ない。そんな儚い存在なのに…」

これらの台詞を読めばシリアルエクスペリメンツレインの台詞「ワイヤード(ネットの世界)はリアルワールドの上位階層と見るのが適当です。
すなわち、肉体の現実等リアルワールドで流れる情報のホログラムでしかありません」の意味が凄くよくわかりますね。
電脳存在になれば肉体の縛りがなくなり知識や体験を自分自身で無限に広げられる可能性があるのだから

楽園追放を見た後、この台詞も読み解けます「このリアルワールドに神という存在は概念でしか存在しない。
しかしワイヤードならゼウス的存在が具現しうるのではないか?
神というのは適当かどうかはわからない。少なくとも神話に登場するそれと同様の支配的、力を有していると思う」
神話に登場するそれと同様の支配的な力を持っているのがディーヴァの上層部なのだろう

ディーヴァこそがlainに登場する神さまが望んだ理想の未来世界に近いんじゃないかと個人的には思った。

しかしディーヴァの社会には社会貢献度というものが存在しディーヴァが認める社会貢献が出来なければ充分なメモリ=自由が与えられない為、満足に生活すら出来なくなる。理想の世界とは程遠い
そんな縛られた電脳空間社会は果たして人類にとって幸福なんだろうか…

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