あの日もらった花の名前を、ずっとずっと覚えてる。
冬の夜は、シンとしてる。
冷たい空気は、どんな音もひろってきそうなのに。ひとたび静かになってしまうと、ずっとずっと続いてしまいそうな感覚におそわれる。
そう感じている夜は、いつにも増して、眠りにつくのがゆっくりで。次第に手や足が冷んやりとしてくる。
もそもそと動きながら、あたためつつ、てをのばす。シャリっとした感触は、目当てのもの。手さぐりであけると、中にはいっているものをとりだす。目にあてると次第にあたたかくなってくるアイマスクだ。
ホカホカとしてくると、ふわりと花の