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ウンは出せるときに出した方がいい/兎の中の人

母親に「あんたのうんこは兎みたいだね」と言われたことがある。
……いや、大人になって実の親にうんこを見られたわけではない。
あくまでも過去の話だ。
昔から便秘気味だったため、あまり便通が良くなくいわゆる健康的なうんちをしたことがなかったのである。

新春早々いきなり下ネタかよとおっしゃるなかれ、人間と言わずどんな生き物も物を食えば出すもんは出す。
アイドルだろうが声優だろうが、ミュージシャンだろうが俳優であろうがそうであろう。
私だって、声優を目指している身だが出すものは出す。
出かけ先であろうが出せるときに出さなければ健康ではいられない。

だが、時に

「○○ちゃんは天使だからうんこなんかしない!」
「××くんはイケメンだからケツ穴はない!」
「うさぎは匂いもなく大人しいから飼いやすい」

などと、いうトチ狂った輩はいたりする。
特に動物は可愛いだけでは飼えない。
ちゃんと下のお世話もしてこそ、立派な飼い主なのではないかと個人的には思う。
私も人のことが言えぬので、花鳥園や動物カフェで出会うぐらいがちょうどいいのかもしれない。

話は戻るが、中村うさぎのエッセイでも『某芸能人は外でうんこすら出来ないのは大変そうだ』と書いていたことがあり、うんこしなきゃ便秘になって苦労をするだろうと思う。
現に私も過去に苦労した記憶がある。

あれは小学校のころだろうか。
妙な腹痛に急に襲われたことがある。
便意があるというわけではなく、胃が痛いとも違う痛み。
あまりの痛さに母親に相談したことがあった。

「痛いのは右?左?」

母親がそう聞いてきたのだが、右と左の区別が今もつかない私は「こっち」というあいまいな表現で片腹をさすっていたのを覚えている。
それが左に見えたらしく、もしかしたら盲腸かもしれないと慌てて病院に連れていかれたことがある。

この時点でお気づきかもしれないが、これ便秘だったのである。
担当したお医者さんも呆れていた。
ただの便秘とはいえ、病院に来てもらって何もしないのも如何なものかと思ったのだろう。
致し方なく、下剤を処方してもらうことになった。

これで万事解決……というわけでなく、その下剤が所謂飲み薬ではなく坐薬だったのだ。
いや、飲み薬であるでしょうが!!と、今ならツッコミをいれられるがあの当時の私はまだ小学生。
しかもお腹が痛くて苦しくて何でもいいから助けて欲しい状態だ。
坐薬の意味も分からず、処方してもらうことになりなぜか下にはいているものを取り除かれ……いや、これ以上はお察しの通りだ。

便秘は本当に恐ろしい。
便が詰まりすぎると腸や他の内臓にも菌が繁殖し、別の病気を引き起こすことがあるそうだ。
いや、それ以上に……

大事なナニカを失うことになる。
だから、恥ずかしがらず便意を催したら恥ずかしがらずに素直に出せ。
これは雪兎さんとの約束だぞ!!

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