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観察力を鍛える方法

マーケティングの初動はある決まったテーマを観察していく事だと思います。

国や地域によって文化形成は様々で、今なぜそんな施策を打ち出しているのか、なぜそのようなPRを大々的に打ち出しているのか、正直よく調べ考えなければわからないことも多々あります。

観察しなければ始まらない事であるのは言うまでもありません。

情報が爆速で流れ、有益な情報をキャッチすることが人生の勝負の分かれ道となり、健康志向が強く高齢化も何のその、ゆえに私たちは将来ずっと働き続けなければなりません。

日本だけでなくそんな状況は多く見られ、これまでとさして変わらない一様な行動を取っていては大きな失敗を招きます。

全てが大きく変わってゆく、今がその時なのです。

日本人は社会の壁の厚さを盾と矛にして、厚い壁の中で一生を過ごすと言っても過言ではありません。戦国時代なら敵に城壁を崩され城をもぎ取られることがしばしば繰り返されましたが、平穏を維持した江戸時代は300年間、何事もなく城壁の中で全てが完結していました。本当に平和です。

口癖のように「みんなが」という話し方をするのも特徴の一つです。

そんなこんなを見ていると、時々先行き不安になることがあります。

今起きていることは、みんなの意見を聞いて、とか、周りの人と同じようになどはイコール、全てうまくいかなった事なのです。中長期的な期間に限っては、そういう風に捉えてみることも大事です。

結果がすべてでは無いですが、ノルドストリーム2がまさに破綻の道を進み始めていくのを見ると、「EU諸国のメンバーみんなが...」とか案外そういう会話のなれそめだったのでは?と感じてしまいます。

小さな物事であればその被害は小さいですが、天然ガスを送る巨大なパイプを海底に通しロシアからドイツまでスムーズにガスを輸出できる、そんな夢のような2国家の巨大事業が破綻する、その様子を観察するのは実際に衝撃的であります。

また、全てにおける影響が甚大です。

「みんなの意見やみんな言っている事、それらをまとめた新しい提案です」そんな風潮を逆手に取ったロシアが悪い、一概にそう思うのは浅はかです。

地政学的に織り込むべきリスクを、スルーしたのではないかなと。提案の元をたどると要するに「おおよその意見に賛同するはず」という当たり前すぎる考え方なのです。

物事を観察する癖付け、これは同じ母集団にいるとすぐにマヒします。他にも同じ年代の人としか会話しない、これもやはり文化の違いが薄いので、マヒします。

一匹狼で嫌われてもいい、あえて嫌ことを言う勇気も必要で、そういう一匹狼は母集団にいると見えないことがスムーズに見えるのです。

なぜかというと、Aのパターンを選ぶ確率が90%であったしても、Bパターンをあえて選択し、90%の集団が意図的に作った壁をスルーし、もっと見通しの良い位置からそれ以外の世界を観察することができるからです。

Bパターンの人間は10%ですから、集団的な意識が低いです。競争意識も薄く、物事を突き詰めることに徹しますから、成功する確率が高くなります。

異なる文化や成り立ちを具に観察し、「みんな」という母集団のためではなく、異なるものを受け入れる強さを鍛えていく事が重要です。ポジティブに思考するには常に異なるものを選ぶという行動を日ごろからやっていることが重要なのです。





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