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2021年上半期に読んだ本【趣味編】

上半期と言いつつもう9月ですが(早くない!?)、趣味で読んだ本のまとめです。仕事で読んだものは別途記事にしようかな。
今年はコロナでほとんど家にいたので、小説もそこそこ読めた気がする。

三体

Twitterで話題になっていて気になってたので読んでみました。今は三部作の第一部を読み終わったところ。
SF全般そうなんですが、物理と数学がとにかく苦手なので(一応理系なんだけどね…)、「ちゃんと理解しないまま読み進めてしまっている」感じがストレスになっちゃうんですよね。三体もそうでした。
主要な登場人物がほぼ全員科学者だから、しっかり原理から説明してくれるんだけど分からないよ~!!という気持ちになった…。
それでも第一部の後半から面白くなる!という知人の言葉を信じて頑張って読み進め、たしかに「応答するな!!!」から一気にストーリーが加速して面白くなってきた。読むのに時間がかかるタイプの小説ですが、二部の上巻ももう買ってあるので頑張って読むぞ。

<以下ネタバレ注意>




「宇宙人が侵略してくる」という題材自体は昔からよくありますが(映画「宇宙戦争」「クワイエット・プレイス」もそうだよね)、攻めてくることは分かっていて、でも地球に到着するまで数百年かかる、というのは新しいパターンかも。三体文明が地球に到達するまでの400年で、地球人類がどれだけ科学技術を発展させられるかが勝負になってくるんだろうな…という気がする。でも二部・三部とあるからそんな単純な話でもなさそう。
三体人が基礎研究は大事!!って言ってたのが個人的にツボでした。文科省聞いてるか~?!?!
「虫けらは今まで一度も敗北したことがない」でウワ~~!!って声出た。アツいです。おすすめ。

侍女の物語

huluで放送中のドラマの予告編を見て気になっていたもの。アメリカでキリスト教原理主義派によるクーデターが起こり、女性は教育や就労の権利、財産も奪われて「子供を産む役目」を果たさなければいけなくなる…というディストピア小説。

原作小説は1985年に出版されたものですが、今読んでも全然古い感じはしなかった。ある日突然全てが変わってしまう、とかではなくて、じわじわ変化していくのが怖い。口座が凍結されて、職場では「法律で女性は雇えなくなった」と解雇され、自由に外出もできなくなって…と、少しずつ自由が奪われていくのがリアル。ストーリが重たいので読むのに体力がいるんだけど、続きが気になって読んでしまう。続編も買いました。

ちょうど読み終わった頃にアフガニスタンでタリバンが首都を制圧したというニュースが入ってきて、余計にいたたまれない気持ちになった。女には高等教育はいらない、仕事もするな、と言われている女性が今このときもいるんだと思うとやるせない。

追憶の烏

八咫烏(やたがらす)シリーズ最新作。第一作のコミカライズが無料公開されていたのをきっかけにハマってしまって、新刊が出るたび読んでます。漫画版も絵が綺麗で見応えがあるのでおすすめ。
平安チックな世界観で、「金烏」という八咫烏族の長を中心にストーリーが展開していくんですが、巻が進むごとにどんどんスケールが大きくなっていくのですごい。第一作では姫たちの後宮バトルみたいなお話だったのに…あの頃が懐かしい…。

これは第二部の二作目なんだけど、もうしんどかったです。雪哉(主人公)がつらい。ここでお前が出てくるのか!!!みたいな人も再登場したり、伏線回収がうまいなぁという感じです。読みやすい文体でさくさく読めるので好き。前の巻が謎だらけだった分、経緯が明らかになってスッキリしたことも多かったけど、新たな謎も多く…これからどうなるの?!って思ったところで終わりでした。うまい。
今後も年一冊くらいのペースで出版されるのかな?どういう結末を迎えるのか予想できないし、この感じで行くとどうやっても地獄なのでは…?と思ってしまうけど、次巻が楽しみです。お願いだから雪哉は幸せになって。

ゴールデンカムイ

9月17日まで全話無料公開だったので、お盆休みで全部読んで改めてドハマリ中。最新話も毎週無料で読めちゃうのすごい。お金を払わせてほしい。
ギャグシーンも面白いんだけど(「俺は…少女団のお荷物です…ッ」は何度見ても笑っちゃう。谷垣好きよ)、やっぱり漫画としてものすごく面白い。伏線の貼り方と回収の鮮やかさが恐ろしいほどうまい…。270話くらいから、もうすべてが繋がって毎話叫びながら読んでた。

北海道出身なので知ってる地名やスポットが出てきて楽しいのもあるけど、道民でも全然ちゃんと知らない「アイヌ文化」を、ここまでエンタメとして成立させてるのもすごいと思う。
登場人物もかなり多いのに全員キャラ立ちしてる。後半になるにつれ、常識人だと思っていた人の狂気が見えてくるのに震えた。分かりやすい変態より怖い。。
鯉登少尉の成長には感動してしまった。

ちなみに7月に北海道に行く機会があったので、サッポロビールコラボ缶探して買っちゃいました。白石はヒロインだよ。

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映像研には手を出すな!

Netflixで公開されていたアニメから原作にも手を出しました。面白いんだよ~~。ちょっと未来を舞台に、女子高生3人組がアニメーションを作るお話。
監督・アニメーター・プロデューサーの3人組なんだけど、クリエイターを題材にしたお話で主要キャラにプロデューサーポジの人が出てくるのって珍しい気がする。プロデューサーの金森氏がもう一番好きです。
お金をもらってものを作るとはどういうことか、を正面から書いてるところが大好き。遊びじゃないんだ、商売なんだよな…!!
アニメもAKIRAのバイクのオマージュがあったりして楽しかったんだけど、原作は書き込みがすごすぎて感動。書籍で買ったけど、電子版で買って細かいところを拡大しながら読んでも楽しかったかも。

女の園の星

Twitterで話題になってたので買ってみた(すぐTwitter見てモノを買ってしまう)。
めちゃくちゃ面白いです!!笑いすぎて呼吸困難になった。2巻の「恐れ入ります」でもうダメでした。これは外で読んじゃだめ、不審者になる。
絵の感じとかシュールな笑いがどことなく佐々木倫子に似てるので、動物のお医者さんが好きな人はぜひ読んでほしい。

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新刊が出るたび買ってる漫画は他にもあるんだけど、今日はこのへんで。
読んだ本シリーズは3ヶ月に一回くらいでまとめたいな~。がんばります。

北海道生まれ東京暮らしの社会人。noteでは転職活動のことや買ったもの記録などを書いてます。