Webライター初心者でも「伝わる」文章が書けるPREP法とは?
Webライターを始めたての人は、
「筆が進まない…」
「どう書き進めていけばいいんだろ?」
ということも多いんじゃないでしょうか。
そこで押さえておきたいのが「PREP法」です。
「PREP法」は初心者ライターが「書くスピードを上げる」、「読まれる文章を書く」のにまず身につけておきたいスキルです。
PREP法は文章のテンプレート
「PREP法」は、ざっくり言うと「文章のテンプレート」の1つです。
「ライターはいきなり文章を書き始めるな!」とよく言われます。十中八九、書いている内に迷子になってしまうからです。基本的にライティングは、執筆の前に「構成」という前段があります。その構成を考える上で必要になってくるのが、多くの場合PREP法のようなテンプレートなんですよね。
PREP法がライターの基本スキルと言われているのは、「論理的」で相手に「伝わる」文章が書けるからです。
初心者ライターで「書くのが遅い」「文章が支離滅裂になる」という悩みがある場合、PREP法に当てはめて考えれば驚く程スラスラ、分かりやすい文章が書けるようになります。
PREP法で「伝わる」文章が書けるワケ
PREP法のPREPとは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取ったものです。
あるテーマに対して、この流れに沿って文章を組み立てていくわけですね。
Point(結論):まず結論から伝えます。
Reason(理由):そしてそう結論づけた理由を述べます。
Example(具体例):その理由をさらに掘り下げ、具体的な例を挙げます。
Point(結論):最後にもう一度結論を述べて締めくくります。
ではこのプロセスを具体的に見ていきます。
Point(結論)
先に結論を述べるのは、「読者に興味・関心を持ってもらう」ためです。いわゆる「ツカミ」ですね。もっと言えば「最後まで読んでもらう」ための布石とも言えるでしょう。
普段仕事やプライベートで人と会話をしていて、「結局何が言いたいのよ?」という経験はありませんか?話が長くても最初に結論を述べる場合と、最後に結論を述べる場合でその印象は大きく変わってくると思います。
会話では一応礼儀として「何かオチあるのかな?」とか思いつつ最後まで聞かざるを得ない場合が多いと思いますが、Web上では興味が湧かないと最後まで読んでもらえず、さっさとページを閉じられてしまいます。
Reason(理由)
結論を述べたらその理由を説明します。
結論は分かったけど、その根拠がないと読者が納得できないからです。
Example(具体例)
結論と理由が分かったらそれでいいのでは?と思うかもしれません。
しかし、これだけではまだ不十分です。
例えば、「この映画はおすすめです」と言う結論を述べたとします。
「なんで?」という疑問に対して「ヒットして話題になっているから」という理由を説明しました。
ここでさらに具体的な説明を入れて読者を引き込みます。
・興行収入が1億円を突破!
・〇〇映画祭で最高賞を受賞!
・●●が選ぶ2023年ナンバー1作品!
ポイントは数字や固有名詞を使うことです。
ここまで説明されるとグッと信憑性が増しますよね。
Point(結論)
そして最後に、再度結論を述べて締め括ります。
上の具体例を整理するとこんな感じ
Point(結論)
この映画はおすすめ
Reason(理由)
ヒットして話題になっているから
Example(具体例)
・興行収入が1億円を突破!
・〇〇映画祭で最高賞を受賞!
・●●が選ぶ2023年ナンバー1作品!
Point(結論)
だからこの映画はおすすめ
という文章の流れですね。
PREP法は「伝わる」から「動く」につながる
このPREP法は、「伝わる」だけではありません。
読者の「没入度」を意識して書くことで、「行動」につなげてもらえる確率を高められます。
読者の没入度を「知る→分かる→動く」の3段階に分けてみました。
知る(認知)
Point(結論)からReason(理由)あたりで、読者の没入度をゆるやかに高めていきます。
分かる(理解・共感)
Reason(理由)からExample(具体例)に差し掛かったあたり。
動く(アクション)
Example(具体例)、Point(結論)で畳み掛けて、この段階に持っていくというイメージです。
マーケティング用語では「コンバージョン」と言ったりしますね。つまりWeb上の記事を見て、最終的に消費者が商品を購入したり、資料を請求したり、行動を起こす段階です。
クライアントにとって「良い記事」と言うのは、ここまで持って来られる記事と言い換えられるでしょう。
慣れてきたら応用も
PREP法で気をつけたいのは、あまりにもテンプレートテンプレートしていると、逆に敬遠されてしまうケースがあるということです。他の人の文章を参考にしつつ、自分なりの言い回しに変えるなどの工夫を常にすべきでしょう。
文章を書くことにある程度慣れてきたら、早いところ自分なりのアレンジを加えたテンプレートを編み出して差別化していくことが必要かもしれませんね。
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