9月20日

9月20日。
私にとっては大切な日だ。

あの日、予定日超過した連休明けの産院で、
医師に告げられたのは、過短臍帯と羊水混濁。問われたのは帝王切開の覚悟。

第1子ではあったが、私達に迷いは一切なかった。切って下さいの即座の判断。緊急の手術で長女は産まれた。
元気に産まれた、に見えたが、新生児にはありえない誕生直後の発熱でNICUのある大きな病院に運ばれた。
長女の無事を祈りながら、初めての産後を単独入院で終えてしまった。
私より少し遅れて長女は退院した。

その入院で全てを吸収したのか、今日を迎えるまで大きな病気は一切ない。

いつもどの時代も楽しく学校に通い、難なく過ごしてきた。いつでも佳き友だちに恵まれているのは彼女の特性だろう。

さて、その長女は今まさに人生の岐路に立つ。
特別な進学コースで学んだことを頼りに1月には大きな試験に臨む。
ようやっと自分のやりたいことを見つけ、それが学べる場所へ。
幼き日に通い詰めた図書館があなたの人生の方向を決める事になろうとは、思いもしなかった。


長女である彼女に『お姉ちゃんだから』と言う言葉を使ったことは一度もない。それはとても意識して、そうしてきた。
良しも悪しもを含んだその言葉を私は好まない。
長女はただ1人の個人であり、きょうだいの有無はなんら関係ない、と思っていたし、今でも思っている。

それはその下に続く第2子、第3子だって同じこと。
たまたまここに生を受けて、たまたま第1子になったり第2子だったり第3子だったり、というだけ。たまたまのきょうだい。親子。

それぞれ、自分のやりたいことを見つけて、自分にできる最善で臨んで欲しい。
どの道にどんな風に進んでも親である私は構わない。悪い言い方をすれば、『関係ない』のだ。
私はただの生物学的な親と言うだけで、子どもの人生にとやかく言うつもりも権利もない。
だから大切にしてほしいことはただ1つ。
『自分の道は自分で決める』
成功しても後悔しても全て自分のせい、おかげと思える人生を歩いて欲しい。

そういい続けて育ててきた。

そしてあなたたちの自らの選択をいつでも応援している。


誕生日の人が好きなケーキを選ぶ、という我が家のルールなのに、毎年アイスケーキを選ぶ。
長女よ、アイスケーキは、ケーキじゃないんだ。アイスなんだよ。
まあそれもあなたらしくて、とても良い。
家族だけで過ごす誕生日の夜は今年が最後かもしれないね。
まあそれも良い。 

楽しい1日になると良いね。

誕生日おめでと!


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