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#県民投票

作られた分断:第十四部 国策の犠牲になり続けた沖縄 基地問題への無関心はこうして作られた

24日投開票を迎えた辺野古新基地建設の是非を問う県民投票は、移設反対票が賛成票を大きく上回り、あらためて「辺野古ノー」が示された。 沖縄県民投票の結果 投票率52.48% 開票率:100% ・賛成:114,933票(18.99%) ・反対:434,273票(71.74%) ・どちらでもない:52,682票(8.7%) 県知事の玉城デニー氏は移設反対票が県内有権者の4分の1を超えたとして投票結果を日本・米国両政府に通知した。結果通知を受けた日本政府は結果にかかわらず移設工事

作られた分断:第十二部 県民投票告示日に「投票結果に関わらず移設進める」宣言 移設反対派の諦めねらったか

今月24日に投開票される辺野古移設の是非を問う県民投票がきょう、告示を迎えた。 政府与党は、投票結果にかかわらず移設を進める構えで、この民意を無視する宣言に多くの批判が集まりそうだ。 また、投票結果の効力がないことをあえて告示日にほのめかすことで、県内に広がる移設反対のムードをかき消すねらいがあったとみられる。 これまでにも、移設反対の県民世論の高まりを政府はあの手この手を使って封じ込めようとしてきた。 なかでも露骨だったのが、県民投票の選択肢を「賛成」、「反対」の二択では

作られた分断:第十一部 「民主主義を守るため」ハンストした若者 県民投票不参加の5市、反対派の切り崩しねらう

来月24日に、辺野古新基地建設の是非を問う県民投票が行われる。各種報道でも示されているとおり沖縄県民の大半は、辺野古への移設に反対だ。ただ、県民投票に向けた県内の自治体の動きは非常に鈍い。県民投票に不参加を表明する自治体が出てきたのだ。これまでに県民投票不参加を表明した自治体は沖縄市、うるま市、宜野湾市、石垣市、宮古島市の5市。 この5市が県民投票を実施しなければ、県内の有権者の実に3割が投票できないことになる。有権者から投票する権利を奪うのは、民主主義と参政権の否定である。