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作られた分断

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#辺野古

#17「辺野古完成難しい」それでも工事が続くのは

コロナ禍により問題自体が忘れ去られようとしている。 辺野古移設問題は多くの問題を孕んでいるが、朝日新聞の報道によると、 米首都ワシントンに本部を置く有力シンクタンクが昨年11月のレポートで 辺野古新基地の完成は難しいと評価していた。 下記のCSIS(米戦略国際問題研究所)レポートに言及があった。 言及箇所を以下抜粋する。 ”The re-stationing effort also involves building a new a

「作られた分断」について(米軍基地編)

2017年12月よりスタートした連載企画「作られた分断」では、みんながイヤだと思っていることを誰に押しつけるのかがテーマとなっている問題、おもに米軍基地問題、原発再稼働の問題を取り上げています。 本連載を途中から読まれる方にも理解していただけるよう、米軍基地問題、原発再稼働問題に関する基礎情報を2回に分けて掲載致します。1回目の今回は在日米軍基地をめぐる問題です。 ◇沖縄県への基地集中は1956年ごろから2019年現在、日本に存在する米軍基地の数は51。そのうちの約7割が

作られた分断:第十四部 国策の犠牲になり続けた沖縄 基地問題への無関心はこうして作られた

24日投開票を迎えた辺野古新基地建設の是非を問う県民投票は、移設反対票が賛成票を大きく上回り、あらためて「辺野古ノー」が示された。 沖縄県民投票の結果 投票率52.48% 開票率:100% ・賛成:114,933票(18.99%) ・反対:434,273票(71.74%) ・どちらでもない:52,682票(8.7%) 県知事の玉城デニー氏は移設反対票が県内有権者の4分の1を超えたとして投票結果を日本・米国両政府に通知した。結果通知を受けた日本政府は結果にかかわらず移設工事

作られた分断:第十一部 「民主主義を守るため」ハンストした若者 県民投票不参加の5市、反対派の切り崩しねらう

来月24日に、辺野古新基地建設の是非を問う県民投票が行われる。各種報道でも示されているとおり沖縄県民の大半は、辺野古への移設に反対だ。ただ、県民投票に向けた県内の自治体の動きは非常に鈍い。県民投票に不参加を表明する自治体が出てきたのだ。これまでに県民投票不参加を表明した自治体は沖縄市、うるま市、宜野湾市、石垣市、宮古島市の5市。 この5市が県民投票を実施しなければ、県内の有権者の実に3割が投票できないことになる。有権者から投票する権利を奪うのは、民主主義と参政権の否定である。

削られる年金 膨らむ防衛費 | 作られた分断#10

なぜ、辺野古の新基地建設が沖縄県に住む人たち以外にも関わってくる問題だといわれるのでしょうか。 辺野古の埋め立てに反対する理由は実にさまざまです。 ローラさんの「美しいサンゴ礁を埋め立てないでほしい」という純粋なものから、「反対する人たちの意見に耳を傾けようとしない政権のやり方に反発している」という手続き、手法について批判する人もいます。 じゃあ、あなたはどうなの?ってことなんですが、辺野古の話題を出すとよくこんなことを言われます。 「辺野古のことは政治に関わるよく分か