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自分の結婚式で、人生を幸せに生きていく勇気をもらえた話

都内のスタートアップで働いているゆっきーと言います。

実は、初めてnoteを書きます。

初めてnoteを書くときは、仕事上の肩書きや誰かに見られていることを意識しなければいけない機会ではなく、自分の思いをただ純粋に綴ることができる時にしようと思っていました。


遡ること、半年ほど前の2024年2月18日。
私は人生で初めて自分の結婚式を挙げました。
あの数時間でぎゅっと濃縮された感情の渦を、いまだに消化しきれていないような、でもちゃんと握りしめているようななんとも不思議な感覚をずーっと引きずっている毎日です。

ただ一つ確固たる想いで言えることは、私は結婚式を通して、「わたしはこれでいいんだ。今までの人生が幸せであり、そしてこれからも幸せだ。」と断言する勇気をもらえたということ。
ただの結婚式に留まらず、今までとこれからの人生を後押しする1日であったことをここに書き連ねたいと思います。


結婚式に後ろ向きな感情しかない私

「結婚式」というと、どんな場面や感情を想像しますか?
私は今まで何度も参列をしたことがありますが、「結婚というおめでたい節目をお祝いをしにいく場所」という印象でした。ちなみに私はゲストとして結婚式に参列することが大好きです。いつも前日にはワクワクしている自分がいました。当日も大好きな人たちが幸せな顔見せてくれて、それを大好きな人たちと素敵な空間で祝える時間が本当に幸せです。

ただ、そんなに結婚式参列にはポジティブなのに、自分が挙げる側に回ることは全く想像ができませんでした。
その日の主人公として着飾り、注目されることがコンテンツの中心である結婚式。想像すると、喜びよりも嫌気の方が勝ってしまっていました。

そして、「家族のために結婚式は挙げた方が良い」という言葉を聞く度に、「本当の意味で来てくれる人のためになる結婚式」に果たしてなるのだろうか…、自分たちよがりな1日にただなってしまうのではないか…、という疑念を抱いていました。

つまり、何百万円という大金に見合う価値を、自分たちにとっても勿論のこと、ゲストにも提供できる自信がなく、いつも効率重視の性格も相まって、私は結婚式にかなり後ろ向きでした。


背中を押してくれた仲間たちの存在

そんな中で、ある仲間たちの言葉が私の行動を変えていきます。

私が所属しているCRAZY PEEPSとは、CRAZYという会社が運営しているコミュニティです。ユーザーでなくても、誰でも入ることができるコミュニティに現在はなっています。

CRAZY PEEPSには、元々私がまだ結婚も決まっていなかった頃に、CRAZYという会社が掲げるPURPOSEやカルチャーがかなり自分の価値観とマッチしていたので、そのカルチャーを体感していきたいと思い、加入を決めました。

2022年の夏頃に加入を決めたCRAZY PEEPS。今では100名を超えるコミュニティです。
自分の人生をどう生きていくか?をよく話しています

勿論、このコミュニティには、CRAZYが運営する「IWAI OMOTESANDO」という結婚式場で結婚式を挙げたご夫婦(OBOG)の方がたくさんいます。当時、私のようにCRAZYという会社が持っている価値観に共感できるから、という理由で入っている方はほぼいませんでした。

今思うと「結婚式を挙げて本当に良かったと感じてコミュニティに入った」人たちの中に、「結婚式を挙げなくても良いと感じている」私が共存していたのは面白いなぁと感じます。

そんな時、CRAZY PEEPSの友人夫妻とご飯に行く機会がありました。その二人は「IWAI OMOTESANDO」で結婚式を挙げたご夫婦です。その1日をとても大切に思っている二人に対して、私は率直に「結婚式をあげたくないと思っている理由」を伝えました。

どんな反応が返ってくるかな。優しい二人だからきっと「そういう意見もあるよね」と許容してくれそうだな。と中華料理を食べながら、そう思いながら話をしていました。

二人は決して私の意見を否定もせず受け止めるだけでもなく、私の全ての想いを汲みながら、

  • ゲストに感謝を伝えられるコンテンツがメインであること

  • 主人公のように注目を浴びるだけではない結婚式にできること

をIWAI OMOTESANDOで挙げる結婚式のプロセスやコンテンツを写真を見せながら説明してくれて、最後には「式は結局あげなくても良い。とにかく話だけ聞きに行ってみてほしい」と背中を後押ししてくれました。

あの瞬間がなければ、きっと結婚式を結局せずに終わっていたと思います。

私は、きっかけが欲しかったんだなと思いました。
きっと良いものになるであろうという感覚はどこかに会ったし、何より人生の中でたくさんある機会ではない結婚式を挙げるというイベントにチャレンジしてみたい、その景色を見てみたいという気持ちはあった。
でも、そこにいろんな要素の感情で蓋をかけてしまっていて、そこを開ける・飛び出すきっかけをどこか探していたのです。

比較のため、いくつか結婚式場を見て回りましたが、「やっぱりそうだよね。ここしかないよね。」というくらい、お話を聞いてもらった時はしっくり来ました。もともとコミュニティに入っていて、この場所を創り動かしている人たちが集まる組織に全ての共感をしているのに、しっくりこない理由がありませんでした。


IWAI OMOTESANDOのひとつの風景


IWAI OMOTESANDOは、何か挫折をして乗り越えてまた挫折して葛藤を繰り返すように、自分の人生に真剣に向き合ってきた人たちにお勧めできる場所です。ただの結婚式ではなく、一つの節目として、今までの自分と自分たちの人生を認める・受け入れる・肯定する、そしてこれからの自分と二人の人生の道を勇気を持って歩けるようになる、そんな場所です。


興味がある方はぜひ行ってみてください。
https://iwai.official-wedding.jp/


許し、溶けて、つながり直す関係性

話は変わりますが、正直、私は両親との関係性が良いとはいえない子供時代を過ごしてきました。何不自由ない生活をさせてもらいましたが、今思うと、3人の子供を育てながら、夫婦仲がかなり悪い中でのストレスの当たりどころが、たまたま私だったのだと思います。理不尽なことでよく怒られ、感情を当てられていました。

思春期以降はかなり大人びてはいたので、「感謝したい」という心からの感情ではなく、「両親に育ててもらったことには感謝すべき」というある意味冷静な思考で両親を私なりに大切にしてきましたが、なんとなく歯車がはまらないようなそんな感覚がずっとありました。

多分きっと、私はずっと両親のこと、特に母のことが、人として許せていなかったのだと思います。でもずっとその奥底にしまわれている感情を表に出したくなく、冷静なコーディングをして固めてしまって、見ないふりをしていました。今更「怒る」とか「許す」とかそんな感情を抱きたくない、と思っていたのです。

だけど今回、IWAI OMOTESANDOのコンテンツの特徴でもある「ゲスト一人一人への手紙」を書くことになって、私はここできちんと本音を書こうと覚悟を決めました。

ゲスト一人ひとりのポストへ手紙を投函してくれるパートナー


そうです、覚悟です。普段誤魔化してきたことや蓋をしてきたことをわざわざ拾いに行って、言葉に書いて伝えるのです。
理解してもらえないかも…受け入れてもらえないかも…といろんな感情がよぎり、本当に、勇気のいることでした。

当日は、母とファーストミートをする前に、別の部屋で私の手紙を読んでもらってからファーストミートをするのですが、

そのミートを迎えて、私を見た私の母から最初に出た言葉は、「ごめんね」でした。そして、とてもたくさんの涙を流していました。

プライドがとても高く、昔から謝られた記憶も涙を浮かべている姿もあまり見たことがない母が、泣いている。そして、とても純粋に言葉や表情を表に出しているのを見て、何も考えず出た言葉が「ありがとう」でした。
これが自分から最初に出た言葉だったのもびっくりしました。

その後自然と抱き合ったのをなんとなく覚えています。
これが溶け合う感覚でした。

母と自然と繋ぎあった手と手

今まで、「許す」というのは、母のためにすることだと思っていました。
だから、なんで嫌な思い出をわざわざひっくり返してそれを浄化させなきゃいけないんだろう、それをなぜ私がやらなければならないんだろう、と思うことがたくさんありました。

でもこの機会を経て、誰かを「許す」ということは、自分のためにすることでもあったんだなとゆるりと思いました。人に向けている矢印はつまり自分にも向いていて、どこかトゲのように刺さっていたんだと。

相手にどう欲しいか、だけに焦点を向けていた前より、自分に何ができるか、に焦点を当てた今、とても軽やかで幸せだと思います。つまり、シンプルにそういうことなんだと思います。


人生を肯定する=祝う機会の大切さ

いろんな関係を許し、溶かし、つながり直す機会をもらったこの結婚式ですが、私は何より「これからの人生を生きる勇気をもらえた」ことが1番のギフトだと思っています。

正直ここまでIWAI OMOTESANDOを推してはきましたが、正直場所はどこだっていいし、結婚式をやらなくても良いと思ってます。あくまでIWAI OMOTESANDOや結婚式はhowの1つでしかないし、何ならパートナーがいなくてもいいんです。

ただし、「人生をお祝いすること」の機会は、全人類に体験して欲しいことだと思いました。

担当プロデューサーさんが愛を込めて
私たちの人生と思いを綴ってくれたライフプレゼンテーション動画

私たちはものすごい倍率をくぐり抜けてこの世に生命を受け、約10ヶ月間もお母さんのお腹の中で育ち、そこから外の世界に出て"生きる"ということを懸命にここまでこなしている。それ自体が非常に尊い奇跡なのですが、日々の目の前のことに忙殺されていると忘れがちになってしまいます。

複雑な世界の中では、自分が生きている喜びよりも、自分の存在意義とは何だろうと思う瞬間の方が、記憶に残る人が多いと思います。

それをちゃんと本来の自分に引き戻し、自分本来の可能性を信じ人生を歩んでいく、その幸せと勇気をもらえる機会が「祝う」という行為だと直感的に感じました。

涙と鼻水が止まらない私(笑)

側から見たら私がお祝いされる側ではあるし、実際にたくさん享受させてもらったものがありましたが、来てくれたゲストみんなに「あなたがいてくれてよかった」と手紙を書いたりそれを伝えたり、私も今まで関わった人にたくさんのお祝いを渡す場でもあったのです。一方的ではなく、循環する幸せだったからこそ、私は本当に幸せな時間だったのだと感じることができています。


もちろん今までの人生、「私って生きてて意味があるんだろうか」と思うことも本当にたくさんあったし、たくさんの失敗や挫折、すれ違いを経験してきました。
ですが、結婚式を通して、「わたしはこれでいいんだ。今までの人生が幸せであり、そしてこれからも幸せだ。」と断言する勇気をもらえました。自分自身がここにいることの意義と、周りの人の繋がりと支えを感じ、背中を押してもらった。それは本当に何にも変えられない経験だと思います。


私は今とてもチャージがされている状態なので、できればこの愛と勇気を分け与えていく、そんな人になっていきたいなと思っている。そして、きっと人生は山があれば谷があるので、私がまた誰かにエネルギーをもらう瞬間が来るんだろうなと思います。

そんな循環が人を幸せにしていくのだ、それが人生だ、と確信を持って言えるし、これからの未来がとても楽しみです。


また、結婚式の話をしているのに一切話が出てきていないパートナー(笑)と一緒に、お互いに自分の人生の手綱を握り、時には支え合い、人生の重なりを楽しんでいきます。いつも戻ってくる場所をありがとう。



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