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【鉄道・駅弁女子旅】ep2 北海道・日高本線&駅弁屋さん 2日目

 日高本線ラストランが目前に迫るこの日、苫小牧〜様似まで乗車してきました。苫小牧の朝。苫小牧駅の改札を出てコンビニの隣には「苫小牧いぶりカレー」のお店があります。こちらは駅弁の「まるい弁当」さんと「肉のあおやま」さんがコラボしたお店で、「苫小牧名物ホッキカレー」の商品名もお店に掲げられています。(帰りに食べられるかなぁ)

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これから乗る日高本線。駅に置かれているパンフレットを見ると「日高線(苫小牧~鵡川間)は通勤・通学など日常利用の足としてご利用いただいている線区ですが、一方で年間約4億円の赤字が生じています」との一文が表紙に。

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さて今回の目的は静内駅の「西谷弁当店」さん。静内駅までは、苫小牧(07:52)~鵡川(08:20)、鵡川(08:38)~静内(10:25)という行程。(静内から先は行ってみてから考えよう)。苫小牧で旅人を待つキハ40に、次々と乗客が乗ってきます。最終的に出発してから車内を見渡すと、ほぼ通勤・通学以外の方では?(私も含めて)という客層。車窓も北海道らしい、広大な風景が広がります。

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(↑写真は帰途の際の写真です。行きの列車に乗り遅れそうでしたので、写真を撮る時間がありませんでした(・・;)

鵡川からは代行バスで静内に向かいます。代行バスはこの日は2台!混んでる! ただご時世柄一人旅の方が多いようで、バスの中は男性二人組の会話ぐらいしか聞こえませんでした。(気をつけていても2人、3人集まるとどうしてもしゃべってしまいますからね(・・;)

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(↑鵡川駅のホームにはありがとう!日高線の看板が立てられておりました)

途中の停車駅(代行バス停)で若干カメラを背負ってた乗客の乗り降りがありながら、静内駅に到着!

ありました!西谷辨當店さん。お弁当の予約はもう受け付けていませんでしたが、駅そばは食べられそう♪ おにぎりもありました! 「どれも美味しそうですが、一番人気はどれですか?」と聞いたところ、隣の常連さんぽいお兄さんが「海老天そばかなあ」と。お鍋の中のお出汁を見て、家庭的な丁寧に作っている感じに思いました。北海道といえば私の中ではちょっと甘めな味、という印象ですが、やっぱりお出汁もちょっと甘め。海老天も大きめでぷりぷりで美味しく、超満足の一杯です! バス転換されても営業は続けられるとのことですので、またの機会を楽しみにしたいと思います。

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この時はご挨拶…という空気ではなかったので、空いていると思われる帰りにもい一度寄ってみよう。

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(↑代行バスまでの待ち時間に一人ホームで写メ)

再び代行バスに乗り静内駅から様似駅へ。一本バスを遅らせたおかげで、バスが少し空いています♪ (前のバスは苫小牧〜鵡川〜様似までの接続が良く、ほとんどの方が終着の様似まで行くようでしたので2台の代行バスは混んでいました)

終着の様似駅。昔は駅弁屋さんもあり、リュックを背負って旅する若者達がたくさん来た場所とは想像できませんが、様似駅の待合室に掲げられた写真にはとても活気のある様子が残されています。

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そして様似駅でお弁当タイム♪ 実は静内駅で「日高つぶめし弁当」をゲットしておりました!

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つぶ貝がこんなにたくさん!日高産のつぶ貝、日高産の昆布を使った贅沢な一品なのに、お値段1000円(税別)ていう良心価格。つぶ貝大好きなので、嬉しいお弁当です。

そして様似駅周辺を散策し、「日高線思い出トーク」会場の様似町中央公民館で一冊の本に出会いました。なんと様似駅で昔、駅弁を作っていた渡辺清さんが自費出版されていた本です。

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様似駅には「渡辺駅弁商会」という会社がありましたが、その社長が書かれた本で、かなり読み応えがあります。中でも駅弁繁盛記という項目では、当時国鉄の許可がなければ駅弁を売ることが出来ず、終着の様似駅で駅弁を発売するために、何度も札幌鉄道局に陳情し、昭和40年にやっと許可がおりたことから話が始まっています。襟裳岬の歌も追い風となり、全国から旅行者があふれ、駅弁も文字通り繁盛された様子が描かれていました。

そんな往時を感じながら、様似駅まで歩き、代行バスで静内へ行き、今晩は静内のホテルにお世話になりました。

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(↑やっぱり閉まってた〜(・・;)

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(↑ホテルまでの道中もご当地感)

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(↑日高つぶめし弁当を作っているホテルです)

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(↑夜はご時世柄出歩かずにホテルの食事処で、塩ざんぎとししゃもをいただきました)

(2021年3月訪問)

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