縛り手に求められる意思と覚悟
みなさんこんにちは、縛師のたかせ秦之助です。
最近やっと「note楽しみにしてます!」的な反響をチラホラといただけるようになりまして、20日間くらい毎日投稿してやっと、こう言ってもらえるようになるのかと、しみじみ実感している次第であります。
さて、昨日の続きであります。
縛り手の技術編
何をしたいのか意思が見えない
昨日の記事で、受け手さんの嗜好や要求を読み取れ的な話に着地したようなしていないような気がしますが、一見すると真逆のことを言っているようにもとれます。
が、コレはそう言うことではないかなーと思ったりします。
思うに、緊縛というのは、受け手と縛り手との共同作業だと思っていまして、受け手のエゴと縛り手のエゴとが一致したときに、めちゃくちゃ良くなるように感じます。
受け手のエゴと縛り手のエゴとがミックスした瞬間であったり、逆に受け手のエゴを縛り手のエゴで圧倒した瞬間であったり、その”とき”というのはまた色々なスタイルがあると思うのですが、いずれにせよ双方のエゴがぶつかり合って初めて成立するのかなーと。
それを、受け手のエゴを優先するがあまり、縛り手のエゴが引っ込んでしまっては、きっとこういう感想になってしまうのだろうと思います。
逆に、縛り手のエゴを優先するがあまり、受け手のエゴを引っ込めさせてもダメかなーというところで。
ちなみに、受け手のエゴを引っ込めさせることと、縛り手のエゴで圧倒することとは、全然別の現象だと考えています。
それと、受け手のエゴに徹底的に応えるという、縛り手のエゴもあると思います。
文字面だけだと矛盾しているようですが、全然違うの伝わりますかね…?
雰囲気をつくらない
あえて雰囲気をつくらないこともあると思いますが、つくらないことと、つくれないこととでは、えらい違うと思うので、ご留意くださいませ。
あと、つくれないのに、あえてつくらないんだと言い張るのは、マジでダサいので気をつけましょう。
そんなことをした日にゃ、昨日の記事の「大口を叩く割りに縛る時に緊張している」事案に陥ることかと思われます。
して、雰囲気とは如何にしてつくるのかという話ですが….それって縛り手の個性が出まくるところなので、一概にこうしたらいい的なのは難しいっすね…
いろんな人のプレイを見て、自分にできそう、自分に合いそうなスタイルを模索するのがいいかもしれないです。
ちなみにたかせは、緊縛を始めた当初、幾人かのスタイルに憧れ、真似をしてみようと思ったけど、キャラクターに合わなすぎて全くできず、結果として全然違うスタイルに着地しております。
そんなこともある。
#つら…
後手縛りが下手
後手縛りができるからエラいとか、そういう話ではないかと思います。
これも「大口を叩く割りに縛る時に緊張している」事案の親戚のようなもので、さも出来ますげな言動をしておきながら、導入の後手すらまともにできんのかいー!というヤツなのかと。
「後手もまだまだなんですが、ぜひ縛らせていただけませんか?」くらいの謙虚さがあれば、そもそもこういう事案は生じないものと推察されます。
もし万が一、初心者に対して「下手くそガッ!!!」とイキってしまう受け手さんがいらっしゃるのだとしたら、それはむしろ、その人の方がどうかと思う的な話でよろしいのではないでしょうか。
縄を巻くだけになっている
最初の「何をしたいのか意思が見えない」とほぼ同義ですかね。
縛り手の意思というのは、縄運びにおける緩急強弱に現れますので、決められた縄筋を淡々と辿っていくだけみたいな縛り方をすると、こういう感想を持たれてしまうかと思います。
縄が擦れて衣服が破れた
縄のメンテが不十分なのか、縄捌きが荒いのか、いずれにせよ、縛り手が意図的にそうしているのではないかぎりはダメでしょうね。
素直にお詫びして弁償しましょう。
が、縛り手があえてそういうスタイルで、受け手さんもそれを承知の上で受けているという前提においては別ですので、ご留意くださいませ。
縄を解くのが早すぎる(余韻がない)
解き縄こそ本番だろがっ!!!!(たかせ秦之助、心の叫び)
いや、まぁそれも好みによるところもあるとは存じますが、プレイ的な意味では、圧迫からの解放の瞬間というのは、受け手さんにとってとても有意義な瞬間と言いますか。
行為が終わったらさっさとタバコに火をつけるな、なんて話は古今東西ありとあらゆる性行為の指南書にマストで記述されているんじゃないかと思います。
そもそも緊縛は性行為か否か的な議論はありますが、それを差し置いたとしても、終わったらさっさと片付けるというのは、色気も何もなーと思う次第です。
縛り手の勘違い編
受け手の希望を意識しすぎ
「何をしたいのか意思が見えない」問題とほぼ同義ですかね。
受け手さんの嗜好や要求を読み取って、受け手さんが望む縄をかけろ!!!とは言いますが、それは縛り手の欲求を押し殺せということではないという話でして。
受け手さんの欲求をなるべく正確に読み取った上で、どう縛り手の欲求をぶつけるかが、縛り手としての真価が問われるところなんじゃないかと思うであります。
不快な痛みを勘違いして得意げになっている
求められている痛みと、求められていない痛みの判別は、めちゃくちゃ難しいところではありますが、そこを読み違えるとしっかり嫌われますね。
怖いですね。
受け手さんが何を望んで、何を望んでいないのか、確信が持てるまで、事前の会話も含めてしっかりコミュニケーションをとりましょうということかと思います。
それはそれとして、たとえ受け手さんが望んでいる痛みを与えられたとて、得意げに語っていたら、普通にダサいと思います。
危ないことをしている自覚がなさそう
緊縛にはさまざまなリスクがあります。
特に、縛り手の行為によって、受け手さんに怪我をさせてしまうとう、リスクの非対称性は、緊縛においては最も重大な特性の一つかと思います。
それ故の緊張感だったりも緊縛の醍醐味の一つではありますが、単に認識が甘いというのは、受け手さんにとって恐怖でしかないと思われます。
これに関しては、もちろん当事者の問題もあるかとは思いますが、業界的な問題でもあると思ったりしていまして。
末席ながらプロとして活動するものとして、この辺りのモラルの向上には、今後注力してまいりたい所存です。
まだ何も出来ていませんが、今後、具体的な行動を起こしていきます。
セックスに誘いやすいという勘違いをしている
「こいつヤレる…!」みたいなのは、普通に失礼です。
これは緊縛に限らず、巷にも横行している問題かと思いまして。
ヤレるかヤレないかで人を見るのを許されてるのは、高校生までです。
#許されてはいない
#高校生(特に男子)はそういう生き物
#ち○こでしか物事を考えられない
いい歳した大人がそんな思考や振る舞いをしていたら、ゴミクズを見るような目で見られてしまうので、紳士諸君におかれましては、充分にご留意くださいませ。
まとめ
というわけで、受け手さんアンケートの件は以上となります。
偉そうに語っているように見えるかもしれませんが、己を振り返り、心がボロ雑巾のごとく、クタクタになっております。
次回は、需要を完全に無視して、縄オタク全開のマニアックな記事を、力の限り書き殴ってやろうと心に誓う次第です。
#まとめとは
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