マガジンのカバー画像

創作関連(小説、詩、エッセイ、コラムなど)

18
僕が創作した小説や詩、エッセイなどです。 稚拙なものではありますが、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
運営しているクリエイター

#note

【詩】真冬の冒険

一面に広がる雪景色 一面に赤に広がる僕の頬 ゆっくり眺めたい でもそんな余裕は いまはない いまは冒険の途中 ザクッ ザクッ 新たな道を 切り拓いていくように ザクッ ザクッ 閉ざされた 心の扉を開くように せっせと雪を運んでいく アパートの駐車場 僕は一人、スコップを動かす 一人の女性が スコップを持ってやってくる ヒロインの登場 ザクッ ザクッ 一人では太刀打ちできない ボスと戦っているように ザクッ ザクッ 開かれた心に あたたかな優しさをそそぐ

【詩】宴もたけなわではございますが

いらない いらない 何にもいらない 本当にいらない あなたの善意も悪意も無関心も いらない いらない 何にもいらない 本当にいらない 自分の善意も悪意も無関心も いらなくないのは 一人の場所 心のオアシス診療所 ここは砂漠だらけだ いくら飲んでも飲まれても しんどいつまらない帰りたい 酒は飲んでも飲まれるな 言葉は呑んでも吞まれるな

「デジタル」な現代で「アナログ」な手帳に書き留めるということ

心地よい陽射しが降りそそぐ朝。 レトロな雰囲気、店員さん温かみを感じさせる接客、落ち着く空間でいただくホットサンドとコーヒー。 日々の喧騒の中で、頭の中のノイズが小さくなっていくのを感じる。 そんなことを、お気に入りのRollbahnの手帳に書き留める。 先日の読者会で僕は『書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜』を紹介した。 影響を受けた1冊ということもあって紹介したが、周りからは思った以上の反応があった。それだけ「書く」という行為に興味がある方は多いのだな

年末年始の特急電車が連れて行ってくれる場所

年末年始。 帰省に伴う行き帰りの移動。 新幹線、特急電車、飛行機、自動車……。 今年帰省するあなたも、きっと何かしらの乗り物を利用して移動することだろう。 僕は年末年始の帰省では、学生時代は新幹線、今は特急電車を利用している。 行きは、今年1年で起こったこと、自分が頑張ったことや変化を振り返りながら実家へと向かう。家族、友人から「刺激」という名のおみやげをもらっての帰りは、新たな1年の目標や頑張りたいことを考える。 同じ車両に乗っている方々の表情、いつもとは違う非日常の景色

明日がよい日でありますように

新年早々、あってはならないことが起こってしまった。 大きな地震、津波。 実家に帰省中の夕方16時過ぎ。 書店にいて、会計の直前に本を差し出した瞬間に鳴った大きなアラーム音がまだ頭の中でこだまする。トラウマまではいかないけど、これから書店に行く度に思い出すかもしれない。同時に書店員の落ち着いた対応も忘れないと思う。その落ち着きに救われた部分がある。ありがとうございます。 僕の実家は震度4、新潟市は震度4~5強。 昨年のゴールデンウィーク中にも帰省中に地震が起こった。昨年は地

【詩】ハンドベルと尺八

徐々に増えていく伊達巻とかまぼこ ナイトキャップを被った店員 徐々に減っていくチキンとケーキ あわただしいライブ会場 入場無料で年齢不問 これから披露されるのは邦楽のバラード 和洋折衷を感じさせる12月25日の夜のスーパー 今年があと1週間で終わることを実感させる場所

【詩】年始の魔性の食べ物

新年、一月一日 いちがつついたち 今年一年の目標を立てる日 決めている間、まるで「何者」になったかのようで 頭の中でスペシャル番組が次々に切り替わっていって けれど、ほとんどの人は「何者」にはなれなくて そんな中でも、昨年栄えある「何者」に選ばれた人たちが 今日のスペシャル番組に実際に出ていて 今年も僕は見つめる側で でも、その切なさに命の循環を感じるのです そして、おもちは相変わらずおいしいです ああそっか おもちの一種暴力的なおいしさ 「何者」で