婚活サバゲーと今の私

サブスクリプションの契約は、生活から切り離せないAmazonPrime、資料集めの際にCMで邪魔されないためのYoutube、F1GPを見るためのDAZN、棋戦のPPVを無料にし、後追い再生を可能にするためのAbemaプレミアムに絞りました。まだまだ多い方でしょうか。

例えば”The Queen’s Gambit”を見たいためだけに一ヶ月間ネトフリに入ったりといったことはしますし、音楽系もいくつか試しました。しかし一言でいえば節約のため、今の状況で落ち着いています(ならばやっぱり多いな)。

AmazonPrimeで、じゃぁそのプログラムを活用しているかといえば、ほぼ視聴することなく、それ以外の3つを渡り歩くルーティンですが、最近、何かに誘導されて『バチェラー・ジャパン』のシーズン4/エピソード1を途中まで見ました。

すると男性が過去のシリーズに出演した方だと知り、それが男女逆転番の『バチェロレッテ』で最後の二人まで残ったと語られます。シーズン4の先を見るのであれば、女性版にて彼がどのような振る舞いであったか、わかっていなきゃついていけないと思い、バチェロレッテの方から見始めました。

実は、これもエピソード1の途中までを見ていたことが、そのタイトルをクリックした瞬間に思い出されました。といっても10数分、レジューム(続きを見る)で再生すると、まさに彼がクルマから降り、彼女の前へと歩もうとするところでした。

おそらく、バチェロレッテがどのような方か披露されたあと、まぁいいやと、この先は別に見なくても、と興味を無くしたようです。今は、ひとつの関心を持って再開したので、意外にも引き込まれて、あっという間に全話の鑑賞を終えました。

へー、やっぱりと感じました。シーズン4のバチェラーが最後の二人と知っていましたので、ならば画家の彼が選ばれたはずなのに、彼女はそちらを選択しないであろうことはずっと予感していました。視聴者の大半も同じでしょう。ですのでかなり納得のできる形のバッドエンドでした。だれも選ばないという決断。

最終的にひとつことを選ばなければならない前提で、魅力ある品が目前に並んでいる中、時間の区切りで取捨選択を行っていくプロセスを、他人事として眺めて楽しむ番組。というわけで、何も取らないという選択肢が確立しました。

タイトルに記した通り、今の私が似たような状況にあります。

ここでちらっと書き残したり、Twitterで呟いたように、先週、これから住む住宅を取得しました。背景には色々あるのですが、それは公開できるものではありませんので省きます。

今住んでいる賃貸の更新時期を見据えて急ぎました。もちろん気に入った物件がそこにあったから、人に取られないように、自分が押さえました。

それはほぼ50年近く前の集合住宅でしたが、今年の春頃から不動産相場が高騰を続けているため、予算を始めとする諸条件に、唯一叶うものでした。思えば、この賃貸も東京神奈川全域で検索を掛けて拾い上げた、たった3軒のうちのひとつでした。

迷いがあったのは、数百万円の差額で、販売主(法人)がリフォームを完了せていた物件がすぐそばにあったことです。持ち家ということになるならば、防音室を設けることは前提としてあり、そのために予算をかけて手を入れるのであれば、少しでも安い方が良いという考えから、今の物件にしました。その差額が、ちょうど相当する金額でした。専有部分全域がリフレッシュされた物件と、一室だけ理想を叶えている物件との選択になりました。

でもまぁ、そこは良かった、間違っていなかったと思っています。

問題は、残る予算の中で、やはり住み始める前に手を入れなければならない箇所が次々とわかってきたことです。

仲介した不動産に紹介されたリフォーム業者、仮にAとします。この方は1度現場を確認され、一昨日それに基づく見積もりを、再び現地で出してくれました。

それに先だって、什器の施主支給を視野に入れて、ホームセンターを見ていたところ、その売り場でもリフォームを承っているとわかり、相談させて頂いた業者(Bとします)にも図面に基づく見積もりを頂いておりました。こちらは現場を見ていないで出された、叩き台のようなものですが、それにしても明細は明快であり、いくつかの段階を経て複数の担当印が押されたものでした。

Bの提示金額は、先のリフォーム済み物件との差額に近似で、それを超えてはいますが、妥当に思われました。私にとっては予算オーバーでしたので、メールのやり取り上は、ここから要素を省かなくては成立し得ないので検討させてくださいと返信しました。

ところがAの金額は軽くその2倍でしたので、むしろ安いであろうと予想しただけにショッキングでした。担当者は、言われたとおりに組んだとおっしゃり、その結果として中々のパラダイスが作れる夢のプランでした。さっそく契約を詰めるべく、床やらクロスやらの見本帳を手にされており、当初予算の話はしたと思うのですが、これで行けると思われていたのでしょうか。少なくとも彼を紹介した仲介不動産屋さんは、こちらの事情を了解していたはずですが。

AとBの比較では大きな差が出ました。Bと取引するであろうことを鑑み、現地を見ていただきます。今日、このあとBの担当者が見えます。

Bのプランニングで使用する什器が、あるブランドで揃えられていたので、昨日は朝からそのショウルームへ出掛けました。さすがにそこにあるものは最新の高級なものばかりで、私に見合うものではなかったので、用はありませんでした。やっぱりホームセンターの売り場が、身の丈に合っています。

土曜日ということで、そのブランドを中心的に採用してリフォームを行う業者によるコンサルティング・イベントが開かれていました。せっかく来たのに空振りだったので、少しお話を伺うことにして色々やり取りを行っていますと、本日伺うことができ、見積もりもすぐに出せます、とのことだったので夕方に来て頂くことにしました。こちらをCとします。

Cの方は、なかなか鋭く、あちこちを見た中で、ここにこうした問題が生じると予見し、その分の工賃がかかることを論理的に説明していきます。あぁしてこうして、これくらいの金額です、と仰る内容は妥当性が高いように思われますが、それでも予算を超えます。

A、Bとの経緯も話します。CはBに近い額ではあるものの、Bが現場を見ずに出した見積もりに意味は無いと言い放ちます。むしろAの金額に正当性があることを主張し、私にも、少しAの意図が理解できました。

申しましたとおり、Bは本日現地を確認します。何がどのように変動するか興味深いところですが、ここまでで相当、私自身は疲弊してしまいました。要するに、物件が古すぎて、現代の市販品が活用できないというのが現実なのです。それぞれがオーダーメイドであれば新装が叶いますが、それは途方もない費用を要します。有りものには格安品があり、使用するのにそれで十分と思いますが、住宅の構造に合いません。

では、あのリフォーム済み物件は一体どうやって、あの価格で販売できるのでしょう。もちろん業者が低廉に買い取ったということが想像できますが、そこまで仕入れが安かったのかと驚くほかありません。私が購入した個人間取引の半分以下であることは間違いないでしょう。不動産の価格は有って無いようなものです。

そんなこんなで、費用をかけることがバカバカしくなってきました。キッチンとバス、洗面所の移設などを計画していましたが、もうやらなくて良いのではないかと。

窓の機能回復と性能向上は規約を守りながら果たしたいし、リビングのフロアと天井は張り替える。あとは照明を交換し、カーテンを用意して終わり、というところで、リフォームはやらない選択肢もありかなと、バチェロレッテを見終わった今、心が大きく傾いております。




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