見出し画像

観戦2回目

4:00に起床し、5:20にエンジンのスターターを押した時、昨晩に60分強を充電目的のドライブで過ごした成果で、気持ち渋々、それは始動したのでした。賭に勝ちました。もしもエンジンがかからなければ、その足で徒歩に切り替えるつもりでおり、新幹線を使えば6:44に箱根湯本へ到着する目算でも、シャトルバスの運行は7:00〜となっていて、7:15のティーオフにはどうやっても間に合いません。ですから、大箱根カントリークラブのhole1横に座った時、ちょうど鶴岡果恋さんのアナウンスが開始されたので、間に合わせることができたのです。

ギャラリー用の駐車場として、私が案内された場所は、刈られた牧草が堆積したような凸凹の空き地で、車高の高いSUVでしか走破できないような場所でした。家からそこまで、とにかくエアコンを切り、窓を開け、アイドリングストップ機構を外して乗り込みました。ここで足を取られてエンストこいて、再始動できない悪夢を想定しながら、なんとか無事に与えられたスロットにクルマを停めることができました。そこから会場までは、ナビによれば1.4kmあり、ゴルフ場に入ってからも、1番ティーまでの距離は遠く、結局30分を要したのでした。

生まれて初めてプロを間近で見た6月30日の資生堂レディース・オープン(戸塚カントリー倶楽部)に強烈な感銘を受け、今年行けるとしたらここしかない箱根でした。台風の後遺症も心配でした。そして前夜、まさかのバッテリー上がり。入場料は3000円と高くはないけれど、捨てることも考えました。

資生堂の時に出場のなかった勝みなみ選手と、西郷真央選手に注目していました。先週の英国戦から直後とあって、本戦もまた主力の方々の欠場が目立ちますが、このお二人や岩井姉妹、穴井詩選手などが出てくれています。

昨年からDAZNでJLPGAの映像を流すようになり、F1に食傷気味で、刺身のつまのように見始めた女子のプロゴルフトーナメントにドハマりした理由は西郷さんの活躍に他なりません。開幕から5月までに5勝をあげ、向かうところ敵無しの状態を、ここnoteでもその印象を綴りました。圧倒的に強いゴルフ選手というのが、それほど珍しくもないのは、昨年後半から勝利を重ねた山下美夢有選手の例を見てもわかります。西郷さんは首を寝違えたことをきっかけに調子を落としてしまいます。そんな天国と地獄を味わった西郷さんを、応援しておりました。

これは、きもい話で、恥ずかしながらですが、言ったって出場選手の最年長は35、6といったところで、全員が自分にとっては子の世代です。娘だったら誰がいい?と訊かれれば、昨年から西郷真央さんと答えていたところでしょう。表情が素晴らしいのです。と、主観ばかりなのは抑えるとして、誰しもが、西郷の復活という場面をどこかで期待しているのは間違いないところです。

というところで、本日ですが。4つのホールで見ていました。西郷さんは16組。進境著しい桑木志帆さん、一時帰国で参戦した勝みなみさんと回っています。桑木さんの最近の強さが窺われる闘いぶりでした。勝さんも、様子見なところがありましたが、難しいロングパットを目の前で決めたときには、感嘆しました。箱根のグリーンは傾斜が大きく、こっちからは誰も入れていない、という方向からも決めるのが勝さんです。そんなチームが刺激となったのか、西郷さんの安定と強さが戻ってきた感がありました。

その前の組は先週初優勝を飾った菅沼奈々選手、私が見に行った資生堂で初優勝、その後2勝目も取った櫻井心那選手、小祝さくら選手が回っています。彼女らのティーオフを見送ってしばらくすると、ボードに小祝選手がイーグルを取った表示が出ました。短いPar5とあって、初っぱなからバーディのバーゲンでしたがイーグルは流石です。

小祝さんのオーラが凄いと以前書きましたが、今日もホールからホールへの移動の際に目が合いました。口元の微笑みはそのままで目は鷹のようでした(イーグルなだけに)。恐いくらいです。どこに居ても、視野に入れば存在に気付きます。そんな選手は他にいません。

アウトホール組を見送ってから歩き周り、注目選手に遭遇すると腰を落としてそのホールをしばらく見ます。最終組が通過すると、後は追わずに別のホールへ移動、また見たい選手と出会えば観戦、といった流れで半数がホールアウトしたころ13時はとっくに過ぎていたと思います。箱根は、早朝こそ24℃ほどでしたが、34℃くらいに上がっています。日陰が涼しく、風に湿り気がないために気持ちが良いとは言え、頭上に遮るものが無ければ太陽のパワーに焼かれることになります。前回痛い目に遭っているので(あの日は半分雨でしたのに火ぶくれができました)日焼け止め、松田聖子の歌詞にも出てくる夏の季語であるコパトーンではない「のようなもの」を折々に体や首、顔に刷り込んでいます。それでも焼かれる暑さを皮膚に感じます。痛い。

水と塩飴で対策しましたが、頭痛を感じましたので、18番のグリーン上に12組の佐久間朱莉、原英莉花、藤田さいき選手がやってきたところで帰途につきます。駐車場まで1km以上あるし、そこでエンジンがかからなかった際に対処しなければならない大仕事を思って、与力を残したのです。しかも炎天下、ノーエアコンで渋滞道を行きます。決死の覚悟です。

15時に駐車した場所に戻り、祈るような気持ちでスターターを押すと、やはり嫌々な感じで始動はしてくれました。二つ目の賭けにも勝ちました。しかし山を下るにつれて気温は上昇し、西陽を浴びます。往路もですが、帰路も途中、サービスエリアに寄り、エンジンを切らぬままトイレ休憩と飲み物補給を行いました。950ccのアクエリアスを飲みきろうと思いました。

秦野中井あたりから混み始め、ついにストップします。高速道路の左車線は遮音壁で日陰ができますので、なるべくそちらを走ります。事故渋滞がありました。なんやかや、2時間で高速を降りることができ、まだ時間があるのでオートバックスへ入ります。バッテリー交換は6万2千円ほどでした。

昨日の問いの答えです。想像ですが。初度登録から2年の車を中古で買い、おそらく納車時に新品のバッテリーを積んでいたのだろうと。その後2回の車検をディーラーで受けており、バッテリー交換は推奨されていないのが、その証拠だろうと思います。しかし購入から丸4年となると、一般的には交換時期になります。そしてエアコンの使いすぎとアイドリングストップの負荷により、実行を促される結果となったと。先日のブレーキ一式の交換に継いでの支出は痛いですが、それ全部今年3月の車検費用に乗っかってきたことを思えば分散できて良かったのかもしれません。しかも全てディーラー任せより安くできたと思います。

19時に帰宅しシャワーを浴びたらSea Breezeを塗りたくり、DAZNを見始めたところです。長い一日が平和に終わろうとしています。夕食のことを考えていませんでしたが…。

ゴルフ場の画像は入場ゲートの外から撮影しています。中は禁止されています。最後はバッテリー交換を待つ間に食べた冷やしトマト麺で、今のところ唯一の食事。お腹も心配でしたので、ほぼ何も食べていなかった…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?