JBPUの高さ設定について

昨日わざわざ補足を付けたのに、アップした直後に言い忘れたことを更に思い出しました。2本のジャズベースのピックアップ、それぞれの高さをどうしていたかの話です。

一昨日、2本のベースに、それぞれ2種類のPUを取り付けて演奏し、カメラを回しました。音色を煮詰めて、それぞれの高さ設定を決めたわけではなくて、元にそうなっていた状態を踏襲しただけ、というのが正直なところです。仮にそれを初期状態とするならば、それらは異なる人物ですがプロのリペアマンが取り付けを行っており、彼等の標準とされる位置になっていたと思われます。

60sの方はネック側E線で4mm、G線で3mm、ブリッジ側E線で3mm、G線で2mmという風に読み取れました。打ち明ければ、ポールピースの頭から弦の下限までの距離を、スケールを当てて読み取るのが非常に苦手です。ですから上記の数値は、それが基準であったろうとする推測の域を出ず、mm未満については切り捨てです。

そして本来ならば音を聴いて、これだというセッティングにするべきです。が、そこは好みという物もあって、万人に通ずる正解というものがありません。

しかし流れとして、70sもそれに合わせることとして(それぞれ約1mmずつ離れていた)、演奏と収録に進みました。途中、各々を交換する形でPU2タイプの弾きわけを行ったわけですが、組み替えた時にも、極力同じ高さが出るようにしたつもりです。

で、本日ですが、8人編成のバンドでの本番があって、機材は持ち込みではなく、そこにあるマークベースを使用する状況ではありますが、先日60sの方でご満悦となった現場に、今回70sを投入したというわけです。

で、演奏の合間に、何回かPUのハイト調整を行いました。現場ですから、8本あるネジの、ここをちょっと上げてみよう、ちょっと下げてみようなどを適当にやっていました。ある瞬間にこれだと思う音が出ていて、先ほど帰宅して測定したところ、ネック側ブリッジ側が同じ高さになっていました。

ということは、相対的にはブリッジ側が遠いということになります。でもそれが良い感じでした。E線側が4mm、G線側が2.5mmです。もちろん0.5mmについては感覚値です。これで本当にバランスの良い出音が作れているかは不明です。しかしこのバンドで、この環境で演奏して、奏者自身の耳に気持ちよい響きだったこと、弾き易く感じたことは事実です。更なる今後の検証が待たれます。

というわけで、PUハイトによる音色変化は、思いのほか大きなものがあり、今日私にとって新鮮だったことは、ある瞬間、これだと確信できる音が決まった、ということです。限定的かもしれませんが、少なくとも、その場はそれが正解だったという、そうしたことがセッティング次第で得られるのだなと感心したものです。みんなもリハ中に変えてみるといいと思うよ。



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