見出し画像

BMW MINIについて少し

このようなタイトルを付けて大きく出てしまいましたが、継続してお読み頂いている方にはおわかりのとおり、所有車が車検を迎え代車が参りましたので、その印象を残しておこうと書き始めております。

うちのは 2018年式で、3代目BMW MINIの前期型最終形となります。同年夏か秋にテールライトがユニオンジャックデザインに変わったのが現行の後期型となります。息が長いですね。後期型でも 2019年くらいまで MTがあったと思うのですが2020年夏にはラインから落ちており、中古車を探すしかなく、見つけたのが前期型のCooper Sでした。緊急事態宣言下での車選びの顛末は改めて書きたいネタですが、MTにこだわって良かったと思います。

代車は、ですからATで、7DCTと言いましたがマニュアルモードで6速までしか変速の表示がありませんのでトルコンかもしれません。と思い、調べたらディーゼルはやはり6ATでした。の5ドアです。2L、4気筒版。

画像1

MINIに買い換える前の所有車は、Volovo V40 D4(ディーゼル)でしたから、1年前まで6万キロ超乗った記憶もまだ鮮明であり、仕様の近い車種とあって懐かしい感覚がします。そして、MTに乗りたくなったATの不随意感を等しく感じるのでした。

長寿を誇るV40もついに生産終了となりましたが、両者は数年前でしたら購入時のライバルだったかもしれません。私は後輪駆動だった旧BMW1シリーズのディーゼル搭載車が欲しかったですが、色々あって Volvoにしましたので、当時MINIの選択肢は無かったです。こうして乗ってみると、やっぱりそれも正解だったかなと思います。

MINIの5ドアを実用上必須と考えるならアリでしょうけれど、前に試乗したClubmanの方が車の動きは絶対的に良いですね。リアドアを観音開くためのサッシが、後方視界のセンターに常にあるのは目障りかもしれません。けれど私の感覚で言うならClubman>V40>MINI5doorです。

画像2

V40はターボラグが大きく、欲しい出力を得ようとアクセルを踏み込むと一瞬遅れて大加速し、いらんいらんとブレーキを踏むような痛痒を常に感じ、それを軽減するためにエコモード時の変速スケジュールが、比較的穏やかな運転フィールをもたらし、ついでに燃費にも貢献するために常用するというセッティングでした。ボルボに乗ってから抜かれる喜びを知りました。速いけどね。のんびり行きたくなる特性。

今回お借りしたMINIにはノーマルに対しエコ(Green)とスポーツがありますが、ターボラグがずっと少ないのでノーマルでも嫌じゃないです。でもやっぱりエコが走りやすかったかな。スポーツは全然気持ちよく走れませんでした。単純にローギアを選択しているだけのような気がします。エンジンブレーキが利きすぎてアクセルを戻せません。常にプッシュして走るというのはそれこそ山道オンリーですね。

シフトスケジュールだけであればステアリング横のパドルでマニュアルシフトが可能です。でもそれも意味が無い。おもちゃにしては楽しくないです。というわけでやはり自動トランスミッションは性に合わないことがよくわかりました。

画像3

この車には前車追従型のクルーズコントロールが付いていましたが、全速度域対応ではないため、ゆっくりになるとアラートとともに「切ります」宣言が来ます。ストップまで面倒見てくれなければ、これも意味ないと思いました。うっとうしい。ボルボは非常に良くできていて、止まって再発進まで可能で、楽ちんなので大いに頼っていました。大阪往復は休憩一回、名古屋往復はノンストップで行けます。

ミニではたぶんオプションなのだと思いますが、ボルボには左右後方からの接近車をサイドミラー付近のランプが点灯して知らせてくれる機能や、前方障害物に接近しすぎるとブレーキが掛かるなどの安全システムを、当時の技術ながらフル装備していて、しごく安心して運転できました。またステアリングの径と断面形状やサイズなどがこれ以上無く自然で、インテリアの質感、デザインを含め、ドライバー席にいて感じる居心地の良さは、恐らく世界有数だったと思います。私はインテリアに最大の魅力を感じてボルボを選びました。

画像4

ボルボの最初の車検時に、ちょっとした誘惑があってクラブマンのディーゼルに乗ってみた時には、正直こちらの方が良かったなと思ったものですが、それは動かした時の評価で、ミニ5ドアでしたらボルボの方がメリットは大きいと思いました。

というのもボルボはディーゼル化で同排気量車の30kg増しとなっていて、それがフロントアクスルの前方にぶら下がっています。ちょうど自転車の前カゴにでっかいラジカセでも乗せているような、ヨーの気持ち悪さがあって、ステアリングのパワーアシストをどのようにセッティングしても改善することがありませんでした。

以前乗ったクラブマンでは、それがそこまで悪くなかった印象ですが、この5doorでは同様に感じます。ディーゼルでしたら1.5L/3気筒のCooperSの方がマシなのではないでしょうか。力強さに全く問題は無いはずです。

画像5

翻って、所有しているMINI3door CooperS(2.0L / ターボ / 6MT)はホットハッチ感覚も残っていて、長距離を寛いで走る性能はボルボに劣るとしても、嫌なところはほとんどありません。ミニなら3ドアがいいです。後ろにドアが欲しいなら、幅も広いクラブマンの方がいいです。というようにジャッジしました。

買った物が、いまのところ当たりなので良かったです。代車に乗って、こっちがいいなんて思い始めたら悲劇です。ボルボの前のザ・ビートルがそうでした。初上陸のモデルを試乗無しで買ってしまったために後悔したものです。中古車は現車で試乗ができるので間違いないですね。いずれまた車の話、ゆっくりしたいと思います。では

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?