不満を書きたい

ちむどんどんへの批判を記したい衝動を止められません

劇伴は作曲陣を責めるつもりは無くて、発注元と使用法に駄目出ししたい。なんであそこでタンゴが流れるの?とか。その直後ハリウッド風だったり。音楽教師に強制的に歌わされた歌子の歌は椰子の実だったけれど、やっぱり劇伴との均整は取れない。しかしその物語の展開も無理筋ですね。音楽教師のセリフには、いちいち反感を覚えます。神聖な音楽の場、とか。滑稽を通り越して頭がおかしい印象しか無い危険人物。なんで怪我させた相手との取引で、妹に歌わせるのか。キモいとは、そうした欲望を晒されたときに抱く気持ち。暢子が兄を沖縄の言葉で罵ったとき、それがいわゆる「魂の叫び」だったと認定できそうですが、実際それは音楽だったか、ということです。長男の愚行を裁こうとする態度は間違っていないが、あれを庇う家族、特に母親に根源的な問題があることがはっきりしました。

暢子をなぜそうまで東京へ行かそうとするのか。職場で前借りした金を叔父に返そうとします。前借りイコール収入が減るということがわからないのは長男の経済感覚に共通します。このドラマは何がテーマなんでしょう。貧困や格差を盛り込んでいることは確実だけど、より沈もうとする性向を擁護している気がします。

暢子は、東京、東京、ってなに?自分だけ。その宣言を料理コンテスト会場でやったよね。おかしくないですか。プライベートなことを話すためにマイクを向けられたわけではないし、それを称賛した観客などあり得ません。

というように、このドラマは荒唐無稽に過ぎます。で、どうもスタッフには沖縄と所縁のある方々が集結しているようで、それが客観性を失わせているとしたら、企画そのものが、もう間違ったと言うべきでしょう。東京へ出てきてから軌道修正が成されればと願うばかりです。そうそう、洋食を学びたいとか言っておきながら、最終的に沖縄料理店を開くんですよね。なにをか言わんや。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?