wacciさん生出演・生演奏

舞のお父さんが急逝しました。過労によっていつか倒れるんじゃないかと予想していましたが、これは不意打ちです。思えば、うめづの旦那と漫才コンビを組んでみようかなどと軽口を叩いたのは死亡フラグでした。現実社会でも、ああした空気の醸成は、生きた者へ「おつかれさん」と送り出す一種の儀礼となります。ほんとうに。

正月休みを一週挟んでのレッスンに来られた、昔から長く通ってくださる先輩の男性も、この短い期間にお身内と親友を亡くされました。穏やかな優しい方で、バタバタと忙しさで楽器には触れていないなどと謝られ、たいへん恐縮でした。来て頂けるだけで嬉しいですし、お話しいただいたお陰で、少しでも心の負担が軽くなるならば幸いです。

また先月のある日のこと、年賀状を元旦に頂いているので、それに間に合うよう、転居を報告するつもりで、25年来お世話になっている方へ電話しました。いつも通りの口調で近況の話などされて話し終えた後、出掛ける間際に玄関のポストを見ると年頭の挨拶を辞退するお葉書が、まさにその時に届いていたのでした。何度もお目にかかっていた奥様が逝去され、私としては、勝手ながらご本人のご健康や安否を気にしておりましたので、お電話口で気丈に振る舞われていたことに心が痛みました。

冬は厳しく、命が終わる季節として、生きる者には試練の時かもしれません。朝ドラから続くバラエティ番組にwacciの皆さんが登場され、2曲の生演奏とトークは、縮こまりがちな思いを癒やす一抹の清涼剤となりました。

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