DAZN、それやめて

仕事から帰ってきて、さて Cat Ladiesの最終日をアーカイブで見ようとAmazon fireTVでアプリを開くわけです。生配信中のチャンネルに与えられるサムネイルは試合開始時点の最上位選手だったりするのですが、試合が終わり、動画としてアーカイブに入ると勝利者のポートレートに変更されます。それは栄誉に違いないけれど、当日にそれやっちゃぁ、これから見ようっていう人々に結末を知らせる愚行を意図的に働いている、始末に負えない悪意そのものでしょう。スポーツ観戦の醍醐味をなんだと心得ているのか。

今日一日、SNSを見ないようにし、PCでもニュースサイトや動画サイトをルーティンで開けないよう気をつけていたのに、試合を見るための手段である肝心のサイトがネタバレさせるって、高い料金を継続的に支払っている視聴者を冒涜しています。やめて、まじで。

とはいえ。結果を知っているにも関わらず、最後の最後まで、いつ決するかわからないドキドキの試合でした。16番での2打差を追いついたまさかのプレイオフにもドンデン返し有り。息詰まる熱戦でした。

現場を知っているから臨場感もひとしおで、ここはショートーホール以外の大半が、ティーからフラッグが見えないレイアウトでドッグレッグばかりか打ちおろし、打ち上げの高低差が激しく、植樹が視界を邪魔する設計でした。フェアウェイは波打ち、グリーンは段差や傾斜で真っ直ぐ転がらないようにできています。選手はよくこんな、見えない場所へ打っていけます。でもアンダーで回るんですよね。プロとは、やはり常識で計れない遠い存在であることを実感しました。

今回に関しては上位6人中、5人が初優勝を賭けて戦っており、どのような結末でも感情が揺さぶられたことでしょう。実際の勝者の方は、もちろん初日のティーオフを見届けました。昨日、2日目の最終ホールでバーディを決めてトップタイに並び、本日最終日最終組を得た後、決着の瞬間まで、このパー5の18番ホールが勝負の綾となったのが印象深いです。箱根の夏を、私は、あの炎天下のドライブと共に生涯忘れないことでしょう。周り見ても窓開けて走ってるクルマなんて1台も無いんだもの。自殺行為に等しい。

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