冬季五輪雑記、ついでにベースのこととか…

子供の頃、札幌五輪をテレビで見たのが、記憶にある最初のオリンピック風景で、だから夏より冬の方が馴染みがあります。作られたテーマソング、トワ・エ・モアの『虹と雪のバラード』のシングル盤が家にあって、思い起こせば、歌/音楽を聴いて切ない気持ちになった初めての体験をもたらした曲でした。その不思議な感覚に、小学校低学年だった私は戸惑い、ただ繰り返し聴き、歌い、作曲者の村井邦彦さんに関心を寄せるほか、何もできませんでした。その理由はまだわからないままです。

冬季と言えば、その前はフランス・グルノーブル大会で、後に『白い恋人たち』(映画)によって全貌(とは言えないけれど)を知ることとなります。そのフランシス・レイの主題歌も永遠の輝きをたたえる、不思議な曲で、おそらくはそれら2曲によって、絶対的に冬季五輪を儚いものとして捉えるようになってしまったのではないかと、今は考えることができます。

昨日、ああしたタイトルで書いたからか、Youtubeの方には、その晩からロコ・ソラーレ関連の動画が大挙してお勧めに流れ込んできました。自分では検索してないですけど…。昼食を取りながら、いくつかピックアップして見てみましたが、やはり凄いなと思いました。またここで将棋を持ち出しますが、プロ棋士にまでなる人達は、幼少時から敵無しで、それぞれがある瞬間には日本一になったりしています。同様に、カーリング選手もキッズの頃から名を知られた方々でした。例えば中学生チームでスキップを務める14歳の吉田さんが、後に五輪へ出場するメンバーを擁する社会人チームに勝ったりしています。そのエピソードひとつをとっても桁違いの人材なんだとわかります。その時の彼女は、将来はオリンピックに行きたい?と問われ、行けると思うと答えています。イチロー選手とか大谷選手などを彷彿とさせます。

アスリート凄いなぁと感心することしきりですが、アーティストも凄い方は大勢いらっしゃって、まぁ名が出るというのは、そうしたことだなと納得してみたり。逆に名が出ないのも、そういうことだ、と。

全然話が飛びますが、いくつかリハーサルに参加していて、じきライブなども予定されております。毎日が仕事だったときに行き着いたメイン・ベースは、どんなときも安全牌として信頼を置いているのは事実ですが、こうして静かな時を経て、あらためてフラットな目線で眺めると退屈さを否定できません。なんか、もう少し、刺激が欲しくなる、これもいつもの感覚ですが、そこから触発されようとする依存心というか、より面白くなる材料を求めてしまうというような、そういった気分が沸々と出てきます。

6弦のフレッテッドについては、買いたいと思うものが世に流れておらず、オーダーすれば可能でしょうけれど、待つ勇気がありません。そうしているうちに時が経つのですから、思い立って即行動が最短距離で叶う道だと知りながら踏み切れないのです。

流通しているもの中では5弦ベースはありそうかな、と思って見てみると、やはり希望する細ネックのタイプは稀少で、それと重量、加えて音色と、条件が重なるにつれ選べる物は皆無に等しくなります。

じゃぁ、たとえば音色を最優先するなら○○だなとか、諸条件のうち、ひとつふたつ排除するなら選ぶことができます。そんな風に、実際購入する場合に足かせになりそうなところをあえて目をつぶって探してみると、ちょっと興味深い物が目に留まりました。

いつか書いたかも知れません。もう記憶にありませんが、私はボディ材にオクメという木を用いたベースのファンになって久しいです。結局所有したことはないのですが、弾いても聴いても好きだなと思う、新鮮な出会いでした。そのとき弾いたものはサドウスキーでした。USA製の高い奴。

サドウスキーは昨年だったか、ドイツ・ワーウィック(と廉価版は中国)に製造拠点を移し、さらに国内代理店も変わり、大きな転換期を迎えました。そのドイツ製のスペシャルモデルと、中国製の廉価バージョンにオクメが使われています。

サドウスキーは近年まで2本の5弦ベースを所有し、メインに使っていました。しかし連投が当たり前だった頃に、左手の動きが稀について行けなくなる現象を嫌みに思い、ネック幅の狭い別の楽器へ持ち替えました。もちろんそれはサドウスキーとの離別を意味します。

その点、また買うのは憚られるのは承知の上です。しかし今、刺激を欲する感情が、オクメへ向かう衝動を止められないかもです。ドイツ製には、かつて日本製だった、当時の廉価版である『メトロライン』とブランディングがされていますが、輸入だからか価格は以前より上がっています。一方、中国製となった『エキスプレス』というシリーズは、ほぼ10万円という低価格ぶりです。その辺からちょっと試してみたい、場合によっては50万前後のメトロの方も検討したい、なんて妄想している今日この頃です。

ワーウィック製になるのならUSB充電にして欲しかったと思うのは私だけではないでしょう…、あれはいいです。




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