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STAFFAN PREUTZ DESIGN

このメガネを作ったのは、もうかなり前、10年以上経っているかもしれません。私のメインベースがCitron BO-5だった頃、その楽器のフィニッシュが見事なゴールドであったことから、それに因んだ金縁のメガネを所望しました。最近のiPad・iPhoneに見られるゴールドも品があって好きですが、当時このメガネフレームは一際素敵に映りました。

当初の度数で合わなくなってから、一度レンズを更新しています。前にも紹介したCarl Zeissで初めて作った遠近両用は、本当にこのメガネを掛けることで世界を美しく見ることのできる魔法のようなガラスでした。

メガネフレームは4万円程度、そのレンズは7万円を超えていたと思います。初期のレンズのことは計算に入れずに、このメガネは12万円という高価なものとなり、外出のたびに愛用してきました。

鼻当てが2度壊れて修理し、先日右側のテンプルがはずれて、また預けます。汎用の金具はメーカーに在庫があって22000円、純正部品を使わずに手作業で治して7700円という見積でした。後者を選びました。

修理にあたってレンズを外す必要があり、それをするとフレームの亀裂が広がってしまうという報告があって、シリコンを注入するとかで処置しました。昨日、出来上がったものを持ち帰り、家の中でかけてみたところ、10分もしないうちにレンズが外れて落ちました。フレームの下部に割れができていました。

このレンズが現在の視力に最適かと言えば、少しずれが生じています。でも、この「見え」具合、景色の美しさが捨てがたいのです。修理以前に、他のフレームへ移植する手立てを考えましたが、うまくはまるフレームを見つけられませんでした。レンズの周辺には、すでに欠けが生じており、使い古した歴戦の跡が見て取れます。がしかし、機能は失われておりません。

レンズとフレームを接着する方法が提案されました。安易に飲めません。これから私は、このフレームを探します。昨日支払った7700円はそっくり損失となりましたが、再生を諦めない決意は一層強くなりました。

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