ブレーキパッドとディスクの交換やら

ミニ・クーパーSのブレーキ残量の低下を示す警告灯がついたのは7/6のことでした。たしか昨年の定期点検でも指摘されており、今年3月の車検で交換時期として適切なタイミングだと言われました。それを固辞して、ウォーニングが鳴るまでは現状と決めます。そしてその時が訪れたわけです。

警告を発するためのセンサーはブレーキパッドの方に着いていて、残り3mmとかで鳴るようなことを聞いたことがありますので、ディスクは必ずしも要交換とはなりません。しかし目視でも減りは確認できますし、登録から5万キロ弱を走り、2回目の車検を通した車体ですから、同時交換必至です。

詳しい友人に相談したら、社外品のディクセルを勧められました。その方の経験値(経験知)を信頼していますので、近隣の輸入車に強い整備工場を探して、ディクセルにしたいと希望を述べました。対応が親切でしたので、連絡を取ったその日に現状を見てもらい、やはりパッドとディスクの交換が必要と判断され、作業日を予約しました。それが本日となります。

ディスクの方はヤナセが提供するOEM品が安く、パッドは逆にディクセルが安かったので、それらを組み合わせて作業費込み10万5千円ほどでした。ディーラーで車検の時にざっくり聞いていた価格からはかなり安く抑えることができました。もしかするとこのままブレーキの心配はしなくて良いかもしれません。10万キロ以上乗り続けるかわからないので。体の具合でMTが無理となったとき、これを手放しATの軽かなにかに入れ替える予定です。

MTで運転する方が楽に感じる天の邪鬼です。いわゆるスポーツ走行はしません。峠道をエンジンぶん回しタイヤ鳴らして駆け回るといった悪い遊びからは、とうに足を洗いました。ガソリン2リッター・ターボ車のMTで大人しく走れば、平均リッター12.4kmで乗っていられます。フォルクスワーゲンの1.2リッター/DST(オートマのようなもの)では10.8kmくらいでした。あれは動きの鈍い非力な車でしたが1割くらい燃費が伸びているで満足です。

ボルボの2リッター・ディーゼル/トルコンは16.7km程走り、ガソリンと軽油の価格差、5年前と今の物価を鑑みて、燃料費は2倍に高騰していることになります。これは相当痛いですが、引越により通勤場所と接近したこと、コロナ禍で仕事が激減したことで走行距離が半減し、とんとんと言ったところです。ミニになってからは月に約7000円くらいの燃料費を払っています。

消耗品ということではタイヤもそれに当たります。いつもスタッドレスと夏用で半年毎に交換し、それぞれの寿命を倍に延ばすよう計画します。10数年乗ったアウディの時には新車のタイヤから合計で夏用3セット、冬用2セットを使っていますので購入したタイヤは4セットです。フォルクスワーゲンもボルボも6万キロのところで手放しており、それぞれ冬用を用意したのみ、夏用は新品時のままでした。

ミニは中古で買い、タイヤに目立つ傷があることを指摘したら、納車までに夏タイヤを純正の新品に履き替えてくれました。それと別にオールシーズン(雪道でも走行可能)を1セット買ってローテーションしているのが現状で、まだまだ大丈夫です。ちなみにアウディの時にはブレーキパッドは4回以上、ディスクも2回以上は交換したように記憶しています。

アクセルの踏み方、ギヤの選び方、ステアリングをなるべく切らない走行ラインを選び、ブレーキをなるべく踏まない車間距離を保って、燃費を伸ばし、消耗を最小限に抑える運転術こそが、今面白みを感じている部分です。

作業中の2時間を1km離れたファミレスでランチを食べながら待つことにします。先日見積に来た際も、お昼時でしたので、帰宅の途上、そこへ行きました。はじめiPhoneのマップで「食事」と検索したところ、徒歩で行ける一番近い店が、やはりそこだったのです。そしてマップは4日前に来訪したと言っています。あの日も通りがかりのその場所でランチを食べたことをiPhoneは知っていました。

1時間半が過ぎ、ゆっくり戻ろうかと店を出る際に、整備工場までの最短ルートを検索しようとマップを開くと、「駐車した場所」という表示があるのです。もちろん間違いはありません。なんなん?

iPhoneの中のGPSか何かは、私が徒歩で動いているか自家用車なのかも検知しており、車両を預けたことも食事したこともみんなお見通しでした。ずーっと毎日、こうやって所有者の行動を記録していたと、世間の常識なのかもしれませんが、私は初めて知って驚愕の思いです。便利と言うより、こわいかも。一昨日のレッスンで年上の男性から「あんたは何も教えてくれない!!」と切れられたことも、そこへ至る会話も記録されていればいいのに。クレーマーから守って欲しい。

歩いていると住宅街に自宅改装のクレープ屋さんが突然現れ、休憩したいところでもあったので立ち寄ることにしました。マップ上にも拡大すると店名が出てきます。そのまま口コミ情報を見てみると、概ね高評価の中、全然モチモチしていない(店の売りがモチモチのクレープ生地とあります)と最低評価を投稿する人がいます。どこにでもクレーマーはいて荒れてるのね、しょうがないなぁと思いつつ、季節限定の「山梨県産桃とカスタードのクレープ」を選び、ベンチで食べました。

桃は瑞々しく美味しいのですが、縦に薄くカットされたサイズのため、囓るとその個体が丸ごと口に入ってきます。クレープ内の桃片は4切れくらいなので、数口で食べきり、終わりまで味が続かず残念でした。しかも。なんと皮付きでした。だから噛みきれずに一片の全体が引きずられて口に入ってしまうのです。味や食感も、いつも食べる桃とは異なります。「皮まで美味しい」を伝えたいのかと思うけれど、あくまで「具」ですから、皮は捨ててダイス状のカットで散らして入れるのが王道ではないでしょうか。

そして生地は、実際にモチモチしていませんでした。バターかミルクか、乳っぽさと甘みの主張があり、食感としては練り物でした。生っぽくてコシがなく、噛み心地はニチャっとします。クレープと言えばディッパーダンを思い浮かべますが、あの生地の方が100倍うまい。薄い生地の端のほうなど、若干煎餅状にパリッとして香ばしいのと、甘みが抑えられ土台に徹しているのが、やはり王道です。コメント主はクレーマーじゃない、正直者でした。先のレッスンの件、私が間違っていたのでしょうか。そうは思いたくないけれど。なかなか思うように弾けないときも励ましてきたつもりでいたし、レッスンの時間は和気藹々としていた。自分への苛立ちなのかな。

40年くらい前、下北沢の井の頭線駅西口の北側に、まだアンナミラーズもあった頃、一軒のクレープ屋さんがありました。いつも同じ女性が夜まで一人でやっている間口一間というような小さな店。手作りの造作は切り抜いたディズニーキャラのイラストでデコられていました。記憶の中では、世界で一番美味しいクレープ店なのですが、今もまだ存在しているのでしょうか…。


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